100坪の田んぼ(約330㎡、道路より50cm低い)を購入し、
盛り土して宅地に造成すると、いくらかかるのか?

お客様
盛り土って高そう・・・

宅建士:山口
概算ですが、かかる費用をざっくり計算します
1. 盛り土費用の基本相場
- 盛り土の単価: 盛土工事の費用相場は1立方メートル(m³)あたり約7,100〜8,000円(令和6年時点)
- 必要な土量: 100坪(約330㎡)を50cm(0.5m)かさ上げする場合、
- 330㎡ × 0.5m = 165m³
- 単価7,500円/m³(中間値)で計算すると:
- 165m³ × 7,500円 = 約123.75万円

お客様
100万円コース・・・
結構なお値段するな・・・

宅建士:山口
盛り土だけの費用です。
追加でもっとかかりますよ(汗)
2. 関連する追加費用
田んぼの造成には、盛り土以外にも以下の費用が発生します。
(1) 地盤改良費用
- 田んぼは軟弱地盤であることが多く、地盤改良が必要。
費用は地盤調査結果や工法(表層改良、柱状改良、鋼管杭など)により異なるが、
100坪の田んぼで約150〜200万円が目安。

宅建士:山口
表層改良だけなら、安くて済みます・・・
いずこへちんたらちゃんねる様より参照
※大変勉強になる動画ですね。
(2) 擁壁工事
- 道路より50cm低い場合、擁壁(L型擁壁やブロック積み)が必要な場合がある。
- L型擁壁の費用は高額で、100坪の範囲で約500〜1,200万円(例: 100坪でL型擁壁の見積もりが約1,208万円)。
ブロック積みにすると約500〜700万円で抑えられる可能性がある。 - 概算: ブロック積みの場合、約500〜700万円

宅建士:山口
高低差により、現場判断になります。
実際はもっと安くなるケースもあります。
(3) 土地測量費用

宅建士:山口
田んぼなので、境界がはっきりしません。
そのため、確定させて、ブロックなどで
外周を囲む方法がおすすめです。
(4) 農地転用手続き費用
(5) その他の費用
- 伐採・抜根: 田んぼに雑草や樹木がある場合、1㎡あたり約1,000円(100坪で約33万円)
- 残土処分: 不要な土の処分が必要な場合、1m³あたり約3,000〜5,000円(状況による)
- インフラ整備: 電気・ガス・水道の引き込みが必要な場合、別途費用(数十万円〜100万円以上)が発生する可能性。
- 概算: 約33万円(伐採・抜根)+変動費
3. 総費用の概算
以下の条件で総費用を試算します:
- 盛り土: 約123.75万円
- 地盤改良: 150〜200万円
- 擁壁(ブロック積み): 500〜700万円
- 土地測量: 50万円
- 農地転用手続き: 5〜10万円
- 伐採・抜根: 33万円
合計:
- 最低ライン: 123.75 + 150 + 500 + 50 + 5 + 33 = 約861.75万円
- 上限ライン: 123.75 + 200 + 700 + 50 + 10 + 33 = 約1,116.75万円
4. 注意点と費用節約のポイント
- 地盤調査の重要性: 田んぼは地盤沈下や液状化のリスクが高いため、地盤調査(約10〜20万円)を事前に行い、適切な工法を選ぶ。
- 複数の業者見積もり: 業者によって価格が大きく異なるため、複数社から見積もりを取得。
- 残土の再利用: 現場の土を再利用できれば、盛り土の購入費用を抑えられる。
- 道路アクセスの確認: 狭い道では大型トラックの搬入が難しく、費用が増加する場合がある。
- 農地転用の規制: 市街化調整区域内の場合、許可が厳しく、手続き費用や期間が増える。
5. 結論
100坪の田んぼ(道路より50cm低い)を盛り土して宅地に造成する場合、
総費用は約860〜1,120万円が目安です。
正確な費用を知るには、地盤調査を行い、複数の業者から詳細な見積もりを取得することをおすすめします。

宅建士:山口
田んぼ自体は「安い」ですが、
その他費用がいろいろかかることを考慮して、購入をしましょう。
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