
不動産を売ったり、買ったりするといくらくらいかかるの?
不動産を「売却」又は「購入」したときに必要経費を解説します。
売却&購入の費用一覧表

不動産の本体を除く「経費」を売却&購入に分けて解説します。
【不動産売却・購入の費用比較表】
| 項目 | 売却時 | 購入時 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 物件価格≤800万円(税抜) : 33万円 (税込) それ以上: (価格 × 3% + 6万円) × 1.1 | 物件価格≤800万円(税抜) : 33万円(税込) それ以上: (価格 × 3% + 6万円) × 1.1 |
| 印紙税 | 10,000円~ (契約金額による) | 10,000円~ (契約金額による) |
| 登録免許税など | 1~2.5万円 (抵当権抹消等) | 0.1~2% (10–50万円目安) ・所有権移転登記 ・抵当権設定登記など |
| 不動産取得税 | – | 3–4% (評価額ベース、10万円~) ※控除あり |
| ローン関連費用 | – | 物件価格の 2%~2.2% |
その他 (保険、引越し等) | 5~20万円 (引越し等) | 20–55万円 (火災保険&引越し等) |
| 清算金 | – | ・固定資産税など ・修繕積立金&管理費(※) ※マンション |
| 総額目安 | 4–6% (低廉物件は固定33万円中心) | ・3–6%(新築) ・6–9%(中古) |
【売却時かかる費用:その他】
戸建&土地の売却時にかかる経費
| 内容 | 備考 | |
| 測量費 | 土地売却で境界明示が必要な場合 | ・現況測量: 10万〜 ・確定測量: 40万〜60万円程度 |
| 建物解体費用 | 古家付き土地を更地で売る場合など | 木造:20万〜40万円/坪 ※構造による |
| 残置物撤去費 | 家財やゴミを処分する費用 | 数万円〜十数万円程度 |
印紙代
売買契約書に収入印紙を貼ります。
※契約書で買主が原本、売主がコピーの場合は、発生しません。
GMOサインより参照
| 【契約金額】 | 【印紙税額】 |
| 1万円以上10万円以下のもの | 200円 |
| 10万円を超え、50万円以下 | 400円 → 200円 |
| 50万円を超え、100万円以下 | 1,000円 → 500円 |
| 100万円を超え、500万円以下 | 2,000円 → 1,000円 |
| 500万円を超え、1千万円以下 | 1万円 → 5,000円 |
| 1千万円を超え、5千万円以下(※最も多い) | 2万円 → 1万円 |
| 5千万円を超え、1億円以下 | 6万円 → 3万円 |
| 1億円を超え、5億円以下 | 10万円 → 6万円 |
| 5億円を超え、10億円以下 | 20万円 → 16万円 |
→【収入印紙代はいくら?】中古&新築建売の不動産の売買でいくら?
手付金
手付金とは、不動産売買契約時に買主が売主に支払う金銭で、
契約の成立を担保し、履行の意思を示すものです。

契約に重みをつけ、お互い簡単にキャンセルできないようにします。
買主が契約放棄したら、手付金放棄。
逆に売主なら、倍払いとなります。
登記費用

所有権移転登記(※買主)
■土地:固定資産税評価額 × 2%(標準税率)
- 例:評価額1,000万円の土地 →
1,000万円 × 2% = 20万円 - 軽減措置:2023年3月31日までの取得で、特定条件(自己居住用、床面積50㎡以上など)を満たす場合、
税率が1.5%に軽減されることがあります。
■中古建物:固定資産税評価額 × 2%
- 例:評価額1,000万円の中古住宅 → 1,000万円 × 2% = 20万円
- 軽減措置:2026年3月31日までの取得で、自己居住用かつ一定条件(新耐震基準適合、床面積50㎡以上など)を満たす場合、税率が0.3%に軽減。

買主側の負担が一般的です。
抵当権設定登記(※買主)
- 債権金額 × 0.4%
- 例:ローン3,000万円 → 3,000万円 × 0.4% = 12万円
- 軽減措置:2026年3月31日までの設定で、
自己居住用かつ一定条件を満たす場合、税率が0.1%に軽減

不動産を購入すると、
抵当権が設定され、
返済しないと、実行され、
最終的には競売にかけられます。
抵当権抹消登記(※売主)
売却不動産の抵当権を抹消するための費用です。
司法処理の報酬合わせて1~2.5万円ほど
※決済日の約1か月前に銀行へ連絡が必要
住宅ローンにかかる費用(※買主側)
| 説明 | |
| 融資手数料 | 約3万円から5万円 金融機関に払う手数料 |
| ローン保証料 | 保証会社に保証人になるための費用 ※借入額・返済期間による ※物件価格の2.2%ほど |
| 火災保険料&地震保険料 | 1年プラン:火災保険のみ1年ごと ※10万円~ |
| 団体信用生命保険料 | ①前払い:一括払い ②組み込み:ローンに組込む(例:金利+0.2%) |
| 収入印紙 | 約1万円~ 「金銭消費貸借契約書」に貼ります。 ※軽減税率は適用されません |
清算金(買主→売主へ)
固定資産税は1月1日の持ち主に対して請求がきます。
1年分売主が支払うわけですが、不公平のため、
日割り計算で買主が負担します。
※マンションの管理費&修繕積立も同じです。
固定資産税の清算金
1月1日(関東)を基準として、
365日か366日(うるう年)で割ります。
引き渡し日~12/31までの金額を買主→売主に清算します。
管理費&修繕積立の清算金(マンション)
■管理費:マンションの共用部分(エレベーター、廊下など)の維持・管理に使う費用。
月5,000〜30,000円程度で、清掃や管理人、電気代などに充てられる。
■修繕積立金:将来の大規模修繕(外壁、設備更新など)に備える積立金。
月5,000〜25,000円程度で、10〜15年ごとの工事に使用。

管理費、修繕積立金は、
翌月分を支払います。
※10月分を9月に
そのため、日割り計算&2か月分余裕を持たせて払います。
※ケースによる

そっか・・
口座振替とか手続きで
1か月~2か月かかるよね
例:
- 9月25日に、10月分の管理費(15,000円)+修繕積立金(12,000円)=27,000円を支払う。
- 支払いは自動引き落としが多い
※購入時や入居時に「マンション管理規約」を確認
仲介手数料

不動産業者が請求する「不動産の仲介手数料」は以下です。
請求額
仲介手数料=(成約価格の3%+6万円)×消費税
例:2000万円の物件の場合は、税込み72.6万円
不動産仲介手数料計算
※2024年7月1日施行の「低廉な空家等の媒介の特例」に基づき、物件価格800万円以下(税抜)のマンション・戸建て・土地(空室・居住中問わず)は、仲介手数料が最大33万円(税込)となります。
※800万円以下の不動産契約で仲介手数料は30万円+消費税
→【法改正】800万円以下低廉な空き家等の対象は土地建物?
請求タイミング
仲介手数料の請求タイミングは2回です。
- 売買契約成立時(50%)
- 決済&引き渡し日(50%)
例えば仲介手数料が66万円の場合は、初回33万円・2回目33万円となります。
それ以外の特別な請求はございません。
※別途、特殊な調査依頼や、サービス(リフォームなど)をした場合は、別項目で料金が発生するケースがあります。
新築建売の仲介手数料
新築の戸建住宅(建売)の手数料は最大0円です。※購入者側のみ
→【ヤバッ!】新築建売の仲介手数料無料の7つの理由
まとめ

【不動産売却・購入の費用比較表】
| 項目 | 売却時 | 購入時 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 物件価格≤800万円(税抜) : 33万円(税込) それ以上: (価格 × 3% + 6万円) × 1.1 | 物件価格≤800万円(税抜) : 33万円(税込) それ以上: (価格 × 3% + 6万円) × 1.1 |
| 印紙税 | 10,000円~ (契約書による) | 1,000–10,000円~ (契約書による) |
| 登録免許税/登記費用 | 1–2.5万円 (抵当権抹消等) | 0.1–2% (10–50万円目安) ・所有権移転登記 ・抵当権設定登記 など |
| 不動産取得税 | – | 3–4% (評価額ベース、10万円~) ※控除あり |
| ローン関連費用 | – | 2.2% または3~10万円 |
| その他 (保険、引越し等) | 5~20万円 (引越し等) | 10–35万円 (火災保険&引越し等) |
| 総額目安 | 4–6% (低廉物件は固定33万円中心) | ・3–6%(新築) ・6~9%(中古) |

不動産の仲介手数料と売却&購入のための費用について、あなたのお役に立てれば幸いです。


