老人ホームに入るための資金が欲しい・・・
家を売ろうか迷っているのよね
結論から言うと、可能です。
しかし、売却の方法やタイミングを間違えると
面倒なことになるため、
この記事を読むことで、
多少なりとも失敗を防げるかもしれません。
「家の売却資金で老人ホームの費用を賄えるか不安」
「自宅売却のタイミングに迷う」
「売りたいけど、自宅への思い出を手放すことへの抵抗がある」
「売却手続きがよくわからない」
などよくある悩みに着目して、
老人ホーム入居と自宅売却の流れ、注意点を初心者向けに解説します。
老人ホームはどこにする？！
どの老人ホームがいいの？
1. ニーズと予算を明確にする
まず、どんなサポートが必要かを整理しましょう。
・日常の介護（食事や入浴の介助）が必要か
・医療ケア（持病の管理）が必要か
・趣味や社交を楽しみたいか
・・など、優先事項をリストアップします。
次に予算を確認。
老人ホームの費用は入居一時金（0円～数100万円）と
月額費用（10万～30万円程度）が一般的です。
自宅売却の資金や年金、貯金を考慮して、
無理のない範囲を設定します。
2. 施設の種類を理解する
老人ホームにはいくつかの種類があります。
- 介護付き有料老人ホーム：介護サービスが充実、要介護の方に適。
- 住宅型有料老人ホーム：自立した生活を重視、必要に応じて介護。
- サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）：自由度が高く、軽度の支援。
- 特別養護老人ホーム（特養）：費用が安いが要介護度が高く入居待ちも。
自分の健康状態や生活スタイルに合ったタイプを選びましょう。
| 種類 | 初期費用 （入居金） | 月額費用 （家賃＋食費＋介護費など） | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム （特養） | 0～50万円程度 | 8～15万円前後 | 要介護3以上で入居可。公的施設で費用が安い。待機者が多い。 |
| 介護老人保健施設 （老健） | 0円 | 8～13万円前後 | 医療・リハビリ中心。3～6か月の中期入所が多い。 |
| グループホーム | 0～50万円程度 | 12～18万円前後 | 認知症の方専用。 家庭的な少人数制。 |
| 介護付き有料老人ホーム | 0～1000万円 （0円プランもあり） | 15～30万円前後 | 介護スタッフ常駐。手厚いケアあり。 価格差が大きい。 |
| 住宅型有料老人ホーム | 0～500万円 （0円も多い） | 15～25万円前後 | 介護サービスは外部事業者を利用。 自由度が高い。 |
| サービス付き高齢者向け住宅（サ高住） | 0～30万円程度 （敷金扱い） | 10～20万円前後 | 自立・軽介護の方向け。見守り・安否確認付き。 |
| ケアハウス （軽費老人ホーム） | 0～50万円程度 | 8～15万円前後 | 自立～軽度の介護が必要な方向け。公的補助あり。 |
| 民間型高級ホーム （例：シニアレジデンス等） | 500万～数千万円 | 25～60万円以上 | 医療・介護・生活支援すべて充実。富裕層向け。 |
3. 情報収集と候補の絞り込み
インターネットや地域の相談窓口（地域包括支援センター）で施設を検索。
①立地（自宅や家族の家から近いか）
②施設の評判（ネットの口コミなど）
③提供サービス
をチェックします。
気になる施設を3～5件に絞り、
資料請求やオンライン説明会を利用して詳細を確認します。
4. 見学と体験入居を活用
候補の施設は必ず見学しましょう。
スタッフの対応、食事の質、清潔さ、雰囲気、入居者の様子を観察。
質問リスト（例：緊急時の対応、キャンセル待ちの期間、追加費用の有無）を
持参すると安心です。
可能なら体験入居（1泊～数日）を試し、実際の生活を体感。
家族も同席して意見を共有しましょう。
5. 契約前に細部を確認
契約書は細かくチェック。
費用、サービス内容、解約条件、退去時の費用返還などを確認します。
不明点は遠慮せず質問し、必要なら専門家（弁護士やケアマネージャー）に相談。
信頼できる施設を選ぶため、急いで決めず慎重に進めましょう。
6. 自宅売却との連携
自宅売却を検討している場合、売却資金が入居費用にどう影響するかを計算。
売却のタイミング（入居前か後か）も計画的に。
不動産業者と連携し、
老人ホーム入居のスケジュールに合わせた売却計画を立てます。
自宅の売却の手順
自宅を売却する手順は？
不動産会社の選定
不動産会社を選ぶ際、信頼できる不動産会社を選びましょう。
・・・といっても不動産屋って怪しいですよね（汗）
①担当者との相性
実際に対面して、営業マンとあなたの相性で決めることもあり、です。
②売却戦略（販売方法、価格設定、広告活動など）
戦略など、わかりやすくきちんと説明してくれるのか
確認しましょう
媒介契約
媒介契約は「売主と不動産会社」の契約で
「あなたの家の売却を任せます」という内容です。
媒介契約（専任媒介、専属専任媒介、一般媒介）は、
専任媒介がベストです。
売却活動
専任媒介契約後、レインズへの登録、
at-homeなどポータルサイトに掲載をし、
本格的に家の売却活動がスタートします。
売れるまで何か月かかるの？
売却額の設定によります。
相場より高ければ、
6か月～1年間以上かかることも。
適切な相場、安めでしたら、3か月以内に売れるケースもあります。
この「売れる」という意味は
媒介契約～売買契約書の締結までの期間とします。
え？意外と長いのね・・・
売買契約
買主側と売主側の条件がマッチしたら、
売買契約書に署名捺印で契約が成立です。
重要事項説明書＆契約書の作成で細かい要望など、
徹底的にヒアリングされます（汗）
当社はなるべく負担がないように、
スムーズにヒアリングを進めます。
住宅ローン
買主が住宅ローンの本申し込みをします（2週間～3週間）
もし、本審査に落ちたら白紙解除になります。
え？
そんな待たせて、審査に落ちたら
一からやり直しなの？面倒ね・・・
本審査に落ちることは滅多にありません。
とはいえ、買主側にも細心の注意を払い、
ローンが通るように勧めます。
決済、引き渡し
売買契約から１か月～1.5か月ほどで、
決済＆引き渡しを行います。
自宅の売却で知っておくべきこと
老人ホーム入居への資金のための売却手順から、
以下、知っておくべきことをまとめました。
①売却スタートから入金が3か月～6か月かかる
②売れるかどうかは「市場」が決める
③売れないと資金が用意できない
売れるかどうかわからないし、
売れたとしても、時間がかかる・・・
売り出すときの戦略って大切なのね。
大切な自宅ですから
「高く売りたい！」のは当然です。
資金が潤沢で老人ホームへの入居資金が
多ければ、強気の設定もOK！
ですが、資金に余裕がない場合は、
価格設定など注意が必要です。
諸経費はいくらかかる？
| 譲渡所得＝ 譲渡価格 − （取得費 ＋ 譲渡費用） |
2500万円で買った土地＆戸建を
1780万円で売却したシュミレーションです。
| ＜譲渡価格＞ | ¥17,800,000 |
| 売却額 | ¥17,800,000 |
| ＜取得費＞ | ¥25,000,000 |
| 土地＆建物 | ¥25,000,000 |
| ＜譲渡費用（経費）＞ | ¥1,029,000 |
| 収入印紙代 | ¥10,000 |
| 測量費用（した場合） | ¥400,000 |
| 抵当権抹消・名前住所の変更登記など | ¥25,000 |
| 仲介手数料 | ¥594,000 |
| ＜譲渡所得＞ | – |
| <譲渡所得税> | – |
| ＜税引き後の手残り＞ | ¥16,771,000 |
発生する費用は
①収入印紙代
②測量費（実施した場合）
③抵当権抹消（あれば）
④仲介手数料（3％+6万円）
がメインの経費です、
税務については、税理士さん、最寄りの税務署にご相談願います。
よくある質問Q＆A
- Q税金の優遇制度（3000万円控除）を受けられる？！
- A
住民票を老人ホーム施設に移動できるのであれば、可能です。
細かい条件については、不動産営業マンに確認しましょう。
売却時期:
→住まなくなってから3年目の12月31日までに売却すると、
税金の優遇制度（3,000万円の特別控除）を受けられます。
- Q認知症になると売れない？＿
- A
老人ホームに入った親が認知症になると、売れなくなる恐れがあります。
例えば、所有者が委任状を作成し、子供たちが売却できますが、
認知症になると「売る」「売らない」といった判断能力（意思能力）が低下し、
契約そのものが無効になる可能性があります。
「認知症だから、契約は無効」
のトラブル防止のため、受付てくれない会社が多いです。
- Q家の残置物（家具家電、洋服など）はどうすればいい？
- A
不用品買取業者に処分をお願いするか、
売値を安くして買主側で処分するケースもあります。
最後に
まずは、
・自宅を売却した場合にいくらで売れるのか？
・所得税（譲渡）はいくらかかるのか？
など、不動産業者に無料で査定依頼を出すことをおすすめします。
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