滅失登記は自分でできるの?

家の解体をしたんだけど、
滅失登記って意外とお金かかるのね・・・
「古い家を解体したけど、滅失登記ってどうすればいい?」
「土地家屋調査士に頼むと5万円以上かかる。自分でできるって本当?」
実は、建物解体後の滅失登記は、条件さえ揃えば誰でも自分でできます。

私は、実家を解体したとき、自分で滅失登記をしました。
インターネットで調べて、手続きしましたが、意外と簡単でしたよ。
自分で法務局に行って滅失登記を完了させると
費用は1000円~2000円(書類準備&郵送代)
この記事では、
・本当に自分でできるのか?
・必要な書類は全部で何?
・費用はいくら?
・どのくらい時間がかかる?
・注意すべきポイントは?
2026年現在の最新情報で、失敗しない手順をすべて公開します。
滅失登記ってそもそも何?
建物がなくなったとき(解体・火災・自然災害などで)、その事実を登記簿から消す手続きのこと。
不動産登記法第57条で、
建物が滅失した日から1ヶ月以内に申請する義務があります。

もし滅失登記をしないと、どうなるの?

過料(10万円以下の罰金)の可能性があります。
※実際に取られるケースは稀ですが…
<滅失登記をしないと>
・住宅ローンが通らない
・土地が引き渡せない
(違約になる恐れあり)
・建物の固定資産税が発生し続ける
・建築許可が下りない
滅失登記を自分でできる人&できない人
| できる人 | できない人 |
|---|---|
| 登記名義人が自分 (または相続人) | 抵当権がついたまま |
| 建物が完全に解体済み | 相続登記が未了 |
| 書類が全部揃う | 建物が一部残存 (更地じゃない) |
抵当権がついている場合は金融機関の抹消手続きが必要です。
提出する必要書類(2026年版)
法務局によって若干の違いはありますが、基本はこれでOKでした。
- 建物滅失登記申請書
(法務局のホームページからダウンロード) - 解体証明書(解体業者からもらう)
※「解体完了証明書」「取壊証明書」など名称は業者により違う
- 解体業者の印鑑証明書(3ヶ月以内のもの)
→ 不要な法務局も増えてます(後述)
※会社番号の記入があれば、不要 - 上申書(任意)
(解体業者が印鑑証明書を出してくれない場合の代替書類) - 登記識別情報または登記済権利証
- 申請人の印鑑(代理人の場合)
(実印でなくてもOKな法務局が多い) - 返信用封筒(郵送申請する場合)
超重要!2026年現在の変更点
解体業者の印鑑証明書が不要になった法務局が増えています。

理由は「解体業者が印鑑証明書を取るのが面倒」
というクレームが多かったことが原因らしいです・・・
| 地域 | 印鑑証明書 の添付は? | 代わりに必要なもの |
|---|---|---|
| 東京法務局 (全支部) | 不要 | 解体証明書 |
| 大阪法務局 | 不要 | 解体証明書 |
| 札幌・仙台・ 名古屋・広島・福岡 | 不要 | 同上 |
| 横浜地方法務局 | 2025年4月から不要 | 同上 |
| 小規模局 | 求められるケースあり | 電話で確認必須 |
上申書のテンプレート
→最寄りの法務局へ確認してください。
上申書
令和○年○月○日
○○法務局 御中
申請人 住所:〒xxx-xxxx
氏名:山田太郎 (押印)
上申の内容
下記の建物について、解体工事を施工した株式会社○○建設より印鑑証明書の添付が困難であるとの連絡を受けました。
つきましては、解体証明書(別紙)の真正を確約し、印鑑証明書の添付に代えることを上申いたします。
記
所在:○○市○○町一丁目2番3
家屋番号:2番4
種類:居宅
以上
これで印鑑証明書なしで通るケースがあります
※最寄りの法務局に確認してください。
費用はどのくらい?
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 郵送代(レターパック) ※郵送の場合 | 520円 |
| 解体証明書の発行手数料 | 無料 |
| 公図、登記事項証明書など | 1000円~ |
| 合計 | 約1,000円~2000円 |
土地家屋調査士に頼むと5万円が相場なので、
5万円近く節約できます。
滅失登記の手順を完全解説

- 解体業者に連絡 →
「滅失登記用の解体証明書ください」とお願い
→ 印鑑証明書をもらえるか?念のため
※会社番号があれば、不要 - 法務局のホームページで書式をダウンロード
→こちら - 申請書を記入
→ 建物表示(所在・家屋番号など)は登記簿謄本を見ながら書く
→ 原因欄は「令和○年○月○日 取壊し」
→ 添付書類欄にチェック - 書類を揃えて法務局へ
郵送申請も可能だが、窓口が無難 - 1週間後に返信用封筒で完了通知が届く
→ 登記簿を見ると建物が抹消

失敗しやすいポイントと対策
| 失敗例 | 対策 |
|---|---|
| 家屋番号を間違えた | 登記簿謄本を 必ず取得して確認 |
| 解体日を適当に書いた | 解体業者に正確な完了日を確認 |
| 添付書類が足りず補正 | 事前に法務局に電話で必要書類を確認 |
| 郵送なのに返信用封筒忘れ | レターパックプラスを同封 (追跡可で安心) |
まとめ:滅失登記を自分でやる価値はある?

結論:抵当権がなく、
書類が揃うなら自分でやるべきです。
- 費用:約1,500円 vs 土地家屋調査士5万円
- 所要時間:書類作成30分+郵送待ち1週間
- 難易度:運転免許の更新よりちょっと面倒な程度
<提出書類>
・滅失登記の申請書
・解体の滅失証明書
・滅失建物の登記事項証明書
・住所変更の証明情報(※住所が異なる場合)
・現場写真&地図(※あると理想的)
・法人の登記事項証明書と印鑑証明書
(会社法人等番号を記載すれば、不要)
・ 返信用レターパック
(郵送の場合)
「滅失登記って難しそう…」と思っている人も、
一度やってみると「え、これだけ?」ってなります(実体験)
解体後の滅失登記は、人生でそう何度もある手続きじゃないからこそ、
この機会にチャレンジする方法もありです。

不安な場合は、土地家屋調査士に
お願いする方法もあります。




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