
不動産を売ったり、買ったりするとき、
どんな書類を集めたらいい?

今回は
①売却する人
②購入する人
に分けて、どんな書類が必要なのか?
媒介&売買契約&引き渡し時に分けて、解説します。
この1記事で用意する書類をすべて網羅した、完全版です。
共通の注意点

注意点 | 備考 |
---|---|
①印鑑証明と実印は「現住所登録」か | 市外に住所変更をすると、抹消。 →再登録が必要 |
②印鑑証明は「3カ月以内発行」したものか | 3か月過ぎると無効に |
③複数人の場合、人数分の書類が必要 | 持ち分比率 例:夫婦で50%:50% 例:相続で33%×3人など |

不動産の購入/売却問わず、
共有の場合は人数分が必要です。
・住宅ローンをペアで組む場合
・共有持ち分を売却する場合
・土地と建物の名義が異なる場合など
複数、書類が必要になります。
【売主側】用意する書類

土地売却に必要な書類


書類が手元にある場合は、
担当に渡していただけると幸いです。
※なければ、ご申告願います。
タイミング | 必要書類・物品 | 目的 |
---|---|---|
媒介契約 | 身分証明書 (顔写真あり:免許証など) | 不動産業者の確認 |
土地の権利書 (登記識別情報) ※すぐに預かりません | 登記事項と照合 | |
印鑑(認印) | 媒介契約に押印 | |
購入時の ①売買契約書②重要事項説明書 | 調査資料の参照 ※相続はないケースが多い | |
①登記簿謄本②公図など ③確定測量図 | ①②は営業担当が用意 ③は所持していれば | |
売買活動時 | 告知書 | 営業が手渡し ※ダウンロードも可 |
①固定資産税納付書 ②固定資産税評価証明書 | なければ営業担当にて | |
ローン残高証明書 (返済償還表) ※抵当権設定ありの人 | アンダーローン・ オーバーローンの確認 | |
売買契約締結 | 印鑑(認印) | 契約書に押印 |
身分証明書 (顔写真あり) | 買主様と対面の場合 | |
告知書 | 売主/買主 双方の押印・サイン | |
①仲介手数料の半額の支払い ②収入印紙代(1万円~) | 報酬など | |
引き渡し&決済 | 住民票または戸籍附表 (※2回以上引っ越し) | 住所登記が異なる場合 |
身分証明書 (顔写真あり) | 司法書士が確認 | |
権利証または 登記識別情報通知書 ※司法書士に手渡し | 登記の移転に利用 | |
抵当権抹消書類 ※約1か月前に銀行に電話 | 登記手続き | |
固定資産税納付書・ 固定資産税評価証明書 | 登記費用の計算 ※営業が事前に渡します | |
実印&印鑑証明書 ※登録住所注意 | 登記手続き | |
返済用の通帳、 キャッシュカード、スマホ | 着金確認 | |
・仲介手数料の残金支払い ・司法書士への支払い (抵当抹消、住所変更など) | 報酬 |
戸建/マンション売却に必要な書類



書類が手元にある場合は、
担当に渡していただけると幸いです。
※なければ、ご申告願います。
タイミング | 必要書類・物品 | 目的 |
---|---|---|
媒介契約 | 身分証明書 (顔写真あり:免許証など) | 不動産業者の確認 |
権利書(登記識別情報) ※すぐに預かりません | 登記事項と照合 | |
印鑑 (認印) | 媒介契約に押印 | |
購入時の ①売買契約書②重要事項説明書 | 調査資料の参照 | |
購入時の販売図面 | 調査資料の参照 | |
・耐震診断報告書 ・アスベスト使用調査報告書等 | 売却値段に反映 | |
リフォーム履歴の確認資料 | 売却値段に反映 | |
重要事項調査報告書 (※マンションのみ) | 営業が管理会社に請求 | |
購入時のパンフレットなど | 調査資料の参照 | |
①登記簿謄本②公図など ③確定測量図 | ①②は営業担当が用意 ③は所持していれば ※マンションは不要 | |
売買活動時 | ①付帯設備表 ②告知書 | 営業が手渡し ※ダウンロードも可 |
①固定資産税納付書 ②固定資産税評価証明書 | なければ、営業が用意 | |
ローン残高証明書 (返済償還表) | アンダーローン・ オーバーローンの確認 | |
売買契約締結 | 印鑑(認印) | 契約書に押印 |
身分証明書 (顔写真あり) | 対面で買主様がいる場合 | |
・告知書 ・物件状況報告書 (付帯設備表) | 売主/買主 双方の押印・サイン | |
①仲介手数料の半額の支払い ②収入印紙代 | 報酬他 | |
住民票または戸籍附表(※) (※2回以上引っ越し) | 住所登記が異なる場合 | |
引き渡し&決済 | 身分証明書 (顔写真あり) | 司法書士が確認 |
権利証または 登記識別情報通知書 ※書士さんに手渡し | 症雄健移転 | |
抵当権抹消書類 | 登記手続き | |
固定資産税納付書・ 固定資産税評価証明書 | 登記の費用を計算 | |
実印&印鑑証明書 ※登録住所注意 | 登記手続き | |
返済用の通帳、 キャッシュカード、スマホ | 着金確認 | |
【一式】鍵&書類など ※郵便受けの開錠番号なども | 引き渡し | |
①仲介手数料の残金 ②司法書士への報酬 (住所変更・抵当抹消など) | 報酬 |

書類がない場合は、
担当に伝えてください
【買主側】用意する書類

共通の注意点【買主】
注意点 | 備考 |
---|---|
①印鑑証明と実印は「現住所登録」か | 市外に住所変更をすると、抹消。 →再登録が必要 |
②印鑑証明は「3カ月以内発行」したものか | 3か月過ぎると無効に |
③複数人の場合、人数分の書類が必要 | 持ち分比率 例:夫婦で50%:50% 例:相続で33%×3人など |

不動産の購入/売却問わず、
共有の場合は人数分が必要です。
※住宅ローンをペアで組む場合も
土地購入に必要な書類

用意する書類 | 備考 | |
内覧時 | 資料一式 | 間取り図・チェックシート (当社が用意) |
事前審査申込書 | 当社用意 (ダウンロード可) | |
本ローン申込書 | フラット35のみ | |
買付証明書 | 当社 or ダウンロード | |
事前ローン 審査 | 本人確認 ※①②どちらか | ①免許証コピー(表・裏) ②マイナンバー(表のみ) |
健康保険証(勤続確認) | コピー(表・裏) | |
①収入確認 (給料所得者) | ■源泉徴収票(前年分) ※マイナンバー記載の「ない」もの ※勤続年数が短い人は「給与明細」 | |
②収入証明 (個人事業主) | ■確定申告書(写)・同付表(直近3年分) | |
印鑑 | 認め印 ※本審査をすぐするなら実印も 一緒に所持 | |
他社借入の明細一覧 | ■償還予定表(写)or 残高証明書 ・車ローン・カードローン・消費者金融ショッピングローン | |
不動産の資料 (営業が用意) | ①チラシ、平面図など ②土地の登記事項証明書、公図、地図など | |
フラット35の場合 | アルヒ/ファミリーライフ他 | |
売買契約① | 手付金 | ■30万円~50万円 (※相談可) ■前日までに振込 (※土日は木曜日までに) |
印紙代金 | 売買契約書に貼る ※5000万円以下は「1万円」 | |
仲介手数料 | 仲介手数料の50% | |
現住所の住民票2部 | 連帯の場合は「住民票謄本」 | |
現住所の印鑑証明書 &実印 | 本審査用の準備 | |
住宅ローン事前審査済通知書 | あるなら | |
本人確認※①②どちらか | ①免許証コピー(表・裏)②マイナンバー(表) ※売主側が確認するケースあり |
用意する書類 | 備考 | |
売買契約② (審査準備) | 住民税決定通知書 or課税証明書(コンビニ) ※直近分 | ・住民税課税決定通知書 →会社へ ・課税証明書 →コンビニへ |
納税証明書(個人事業主) | 税務署・eTAX(直近3年分) | |
事業税納税証明書(直近3年分) ※県税事務所 | ||
勤務証明書 (在籍証明書) | 総務課や人事部にて | |
健康保険証(勤続確認) ※事前で未提出の人 | 健康保険証コピー(表・裏) | |
本審査 | 契約関連 | ①売買契約書(写) ②重説事項説明書(写) |
本審査用の申込書 | 銀行 or 不動産仲介の担当者 | |
金消 | 住民票 | 連帯は住民票謄本 |
実印&印鑑証明書 | 「新住所」の印鑑証明書2通 | |
ローン返済用通帳& 銀行印 | ローン融資の口座&銀行印 | |
本人確認 ※①②どちらか | ①免許証コピー(表・裏) ②マイナンバー(表)のみ | |
収入印紙 | 2万円 (※ローン借入1000万円~ 5000万円の場合) | |
契約書・重説の原本 | コピーでなく”原本” | |
火災&地震保険 | 申込書類(※ケースにより必要) | |
決済日 | 本人確認 ※①②どちらか | ①免許証コピー(表・裏) ②マイナンバー(表のみ) |
固定資産税&都市計画税 | 1年分の日割り計算を清算金 | |
銀行届印&通帳 | 着金&窓口で利用 | |
実印&印鑑証明(2通) | ||
住民票 | 連帯は住民票謄本 | |
報酬の支払い | ①司法書士への報酬 ②仲介手数料の50% |
戸建/マンション購入に必要な書類


用意する書類 | 備考 | |
内覧時 | 資料一式 | 間取り図・チェックシート (当社が用意) |
事前審査申込書 | 当社用意 (ダウンロード可) | |
本ローン申込書 | フラット35のみ(※) ※新築建売がメイン | |
買付証明書 | 当社 or ダウンロード | |
事前ローン 審査 | 本人確認 ※①②どちらか | ①免許証コピー(表・裏) ②マイナンバー(表のみ) |
健康保険証(勤続確認) | コピー(表・裏) | |
①収入確認 (給料所得者) | ■源泉徴収票(前年分) ※マイナンバー記載「なし」 ※勤続年数が短い人は 「給与明細」 | |
②収入証明 (個人事業主) | ■確定申告書(写) ※同付表(直近3年分) | |
印鑑 | 認印 | |
他社借入の明細一覧 | ■償還予定表(写)or 残高証明書 ・車ローン・カードローン ・消費者金融ショッピングローン | |
①チラシ、平面図など ②土地の登記事項証明書、 公図、地図など資料 | 営業が用意 | |
【フラット35】 ※ファミリーライフサービス ※飯田グループ戸建 | https://www.familyls.jp/estate/pdf/flat35_required20240523.pdf | |
売買契約① | 手付金 | 30万円~50万円 (※相談可) ■前日までに振込 (※土日は木曜日までに) |
印紙代金 | 売買契約書に貼る ※5000万円以下→1万円 | |
現住所の住民票2部 | 連帯は「住民票謄本」 | |
現住所の印鑑証明書2部 &実印 | ①ローン本審査用 ②錯誤による抹消登記の委任状※ ※新築建売のみ | |
住宅ローン事前審査済通知書 | あるなら | |
本人確認※①②どちらか | ①免許証コピー(表・裏) ②マイナンバー(表) |
用意する書類 | 備考 | |
売買契約②(審査準備) | 住民税決定通知書 or課税証明書(コンビニ) ※直近分 | ・住民税課税決定通知書は会社へ ・課税証明書はコンビニへ |
納税証明書 (個人事業主) | 税務署 or eTAX(直近3年分) | |
事業税納税証明書(直近3年分) ※県税事務所 | ||
勤務証明書 (在籍証明書) | 総務課や人事部にて | |
健康保険証(勤続確認) ※未提出の人のみ | 健康保険証コピー(表・裏) | |
本審査 | 契約関連 | ①売買契約書(写) ②重説事項説明書(写) |
適合証明書 | フラット35のみ (※必要な場合) | |
本審査用の申込書 | 銀行 or 不動産仲介の担当者 | |
金消 | 住民票 (※新住所) | 新住所へ金消”前”に変更してください →学区でNGの場合は相談 ※連帯は住民票謄本 |
実印&印鑑証明書 | 「新住所」の印鑑証明書2通 | |
ローン返済用通帳& 銀行印 | ローン融資元の口座&銀行印 →フラット35※は 「銀行窓口がある口座へ」 ※ネットバンク指定はトラブル | |
本人確認 ※①②どちらか | ①免許証コピー(表・裏) ②マイナンバー(表)のみ | |
収入印紙 | 2万円 (※ローン借入1000万円~ 5000万円) | |
契約書・重説の原本 | コピーでなく”原本” | |
火災&地震保険 | 申込書類 (※ケースにより必要) | |
決済日 | 本人確認 ※①②どちらか | ①免許証コピー(表・裏) ②マイナンバー(表のみ) |
①固定資産税&都市計画税 ②管理費&修繕積立金 ※マンション | <清算金> ①1年分の日割計算 ②月の日割り&2か月分 | |
残金決済 | 窓口振込 (ネットバンクは直接売主口座へ) | |
実印&印鑑証明(2通) | 新住所の登録 | |
銀行届印&通帳 | 着金&窓口で利用 | |
住民票(新住所のもの) | 連帯は住民票謄本 | |
司法書士への報酬 | 登記費用など支払い |

連帯の場合は、夫&妻2人分を持ってきてください。
※書類がないと、手続きが中止になります。
よくあるQ&A

Q:売買契約は実印でないとダメ?
売買契約書の印鑑は認印、実印どちらでも構いません。

実印は「印鑑証明書」がないと本物か証明できません。
売主/買主が相手に印鑑証明を配布する?
ということはありません。

確かに。
私は、あまり実印使いたくないのよね・・・

とはいえ、数年万円の買い物です。
「覚悟」のために実印で押印する人もいます。
※実印かどうかわかりませんが・・・
買主側の場合、すぐに本審査に入るため、
実印を持っておくことで、書類提出がスムーズにいきます。
また、戸建て(建売)で錯誤による抹消登記の委任状には、実印と印鑑証明が必要です。
Q:連帯ってなに?
買主側の住宅ローンを一人でなく、複数人で申し込むことです。
①連帯保証
②連帯債務
③ペアローン
の3パターンがあります。
項目 | 連帯保証 | 連帯債務 | ペアローン |
---|---|---|---|
定義 | 主債務者の借金を保証 | 複数人で同じ借金を負う | 別々にローンを組む |
責任 | 主債務者が払えない時、 全額負担 | 全員が全額の返済責任 | 自分のローン分のみ責任 |
契約 | 主債務者+保証人の契約 | 複数人で1つの契約 | 各自が別々の契約 |
例 | 妻が夫のローンを保証 | 夫婦で1つのローンを借入 | 夫婦が別々にローンを組む |
メリット | 主債務者の信用を補強 | 借入額が増える可能性 | 各自の収入で借入、 税控除が別 |
デメリット | 保証人に突然の負担リスク | 1人が払えないと 全員に責任 | 手続き複雑、 離婚時調整が困難 |

複数人で申し込むため、
印鑑や書類、身分証が複数必要です。
用意する枚数については、
不動産営業や金融機関に間違いないようにお問い合わせを。

間違いが多そうだから、
私なら5枚くらいもっていくかも?
Q:共有分を売るときは複数書類が必要?
必要です。
例えば1/3ずつ3人で所有する土地を売却する場合。
印鑑&印鑑証明が2通必要としたら・・・・
Aさん:印鑑&印鑑証明が2通
Bさん:印鑑&印鑑証明が2通
Cさん:印鑑&印鑑証明が2通

合計で印鑑3つ、印鑑証明が6通必要?

そうです。
Q:どの書類が必要か御社は案内してくれる?
もちろん、その都度ご案内します。
金融機関やその他状況によっては、追加資料が必要なケースがあります。
当社は段階ごとに、「次はこれをご用意願います」とご案内します。

私、忘れっぽいから、
言ってくれると嬉しいな

書類がないと、商談できない、ローン申し込みができず
ご迷惑がかかります。
なるべく事前にお伝えするよう心掛けております。
コメント