
旦那名義で住宅ローンを組む予定だけど
、ガン特約つけたほうがいい?

ケースバイケース・・・
と言いたいですが、
迷わずつけましょう!
住宅ローンを組む際、団信にガン特約をつけるか?
迷う人が多いです。
※ちなみに筆者は「アルヒ」でガン保障加入中です。
今回は、団信にガン特約は必要か?解説します。
団信とは?がん特約の基本を理解する

団体信用生命保険(団信)は、
住宅ローンの契約者が死亡・高度障害状態になった場合などに、
ローンの残債が0円になる生命保険です。

団体で生命・・・
略して団信です。
なぜ団体と呼ぶのか?
住宅ローンは個人ではなく「団体」で契約をするからです。
団信の条件など
①契約した本人が亡くなる
②高度障害状態になる
<高度障害状態とは?>
①両眼の視力を永久に失った状態
②言語や咀嚼の機能を永久に失った状態
③中枢神経もしくは精神に著しい障害が残り、終身常に介護を要する状態
④胸腹部臓器に著しい障害が残り、終身常に介護を要する状態
⑤両上肢とも、手関節以上で失った、もしくはその機能を永久に失った状態
⑥両下肢とも、足関節以上で失った、もしくはその機能を永久に失った状態
⑦片方の上肢を手関節以上で失い、尚且つ、片方の下肢を足関節以上で失った、もしくは機能を永久に失った状態
⑧片方の上肢が持つ機能を永久に失い、尚且つ、片方の下肢を足関節以上で失った状態
※京葉銀行公式サイトより引用

団信って加入してから
すぐに適用になるの?

団信の適用スタート日は
金融機関によります。
①特約料を支払った日
②住宅ローン借り入れ日
が一般的といえます。
ちなみに、団信&ガン特約も免責のケースがあります。
- 団信の保障開始から1年以内に自〇した場合
- がん団信は、保障開始から90日間でがん診断された場合

なるほど・・・
すぐにガンになったら
金融機関大損だものね
加入する住宅ローン会社に問い合わせをしてから、
団信&ガン特約に加入しましょう。
がん特約&三大疾病の特徴

がん特約は契約者が所定のがんの診断を受けた際、
ローン残債が50%減少、または0円になる特約です。
金利 | 特徴 | |
団信 | - | ①死亡 ②高度障害状態 |
がん保障 | 0.20% | ①がん (50% or 100%) |
3大疾病 | 0.30% | ①がん ②急性心筋梗塞 ③脳卒中 |

団信にプラスして
金利がアップするのね。
がん特約の条件
がんと診断された場合ですが、
以下の場合は対象外となります。
①責任開始日前に悪性新生物に罹患したと医師によって診断確定された場合
②責任開始日からその日を含めて90日以内に悪性新生物に罹患したと診断確定された場合
③上皮内がん、非浸潤がん、大腸の粘膜内がんおよび皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんの場合
責任開始日は「がん保障が開始される日」のこと。
罹患(りかん)は病気にかかることです。

①はガン保障が開始される前にがんと診断された場合です。
②はがん保障が開始される日から90日以内にがんと診断された場合
③はやや複雑です。
上皮内腫瘍はがん細胞が「上皮」の内側にとどまっているケースです。
上皮は「胃や腸などの臓器の粘膜や皮膚をおおっている表面の浅い部分」

上皮内新生物は手術によって切除すれば
再発の可能性はほとんどない、
とされています。
「非浸潤がん」は乳がんの一種で、
最初に発生する乳管・小葉にとどまっている状態のもの
大腸の粘膜内がんは「ステージ0」で内視鏡で取り除ける
軽微なもの
皮膚の悪性黒色腫は皮膚がんの一種です。
がん特約をつけるメリット&デメリット
がん特約を付けるメリット&デメリットを解説します。
がん特約のメリットは?

①低金利で加入できる
がん特約100%なら金融機関にもよりますが、
金利+0.2%です。
【例:3000万円マンション35年1.8%返済】
※わかりやすくフラット35にて
金利 | 毎月返済額 | 総返済額 |
1.8 % | 9.7 万円 | 4,046 万円 |
2 %(+0.2%) | 10 万円 | 4,174 万円 |
金利0.2%プラスでたった月3000円の負担です。
年で3.6万円×35年=126万円

月3000円の負担!
思った以上に安いわね

35歳の人が50歳になったとき、
残債は1900万円ほど。
ガン確率は50代に急上昇します。
仮に50代でがんと診断されると、1900万円が0円
かなりお得な保険といえます。
15年54万円の投資で、1900万円残債が0円
はかなりおすすめの商品といえます。

100%保障でなくても、
住信SBIのスゴ団信は
最初から50%ついています。
かなりおすすめできるプランです。

でも、旦那がガンになったら
悲しい・・・
②一般の医療保険より割安
ライフネット保険のシュミレーターで
がん保険は35歳男性で「月2700円」です。
<保障内容>
①がん診断一時金100万円
②上皮内新生物診断一時金 50万円
③治療サポート給付金:月1回10万円
(回数無制限)
④がん先進医療給付金:先進医療にかかる技術料と同額

がん診断で一時金100万円はありがたいですが・・・
住宅ローンの方が圧倒的にお得です。
しかも三大疾病をつけると、住宅ローンはよりお得になります。
がん特約のデメリットは?

がん特約のデメリットは?
①変動金利で負担上昇
変動金利で0.6%+0.2%=0.8%とします。
将来的に金利が急上昇した場合は、
家計へのダメージが大きくなります。
②途中で解除できない
団信&がん特約は申し込み時しか加入できず、
また、一度加入すると、解除できません。
③すべてのガンに適用されない
上皮内がん、非浸潤がん、大腸の粘膜内がんおよび皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんの場合
がんと診断が確定したとしても、
上記のようにすべてのがんに適用されるわけではありません。
がん特約で残債0円になった口コミ

現在43歳 男性 妻子持ち 住宅ローン抱えておりますが
住宅ローンなくなるな・・(特約の関係)
今後子どもの養育どうしよう・・ぐらいは思いましたが
まだ 他人ごとのように 現実を受け入れておりません。
でもなんとなく 元気ややる気が出ない日々が続いております。結果を聞くのも 億劫な気分です。
知人が住宅を購入し、癌団信でローン残高が0になりました。 2023年10月付で0になったとのことです。
控除で毎年お金が戻ってきていましたが、「年末残高」という表現のため、2023年中に0になった場合には適用されないのでしょうか。

私がアルヒで住宅ローンを組んだ時の話。
担当者のお父さんが8000万円以上の住宅ローンを
組んで、3年ほどで胃がんになりました。
その診断のおかげで8000万円がチャラ・・・
お父さんは手術が成功し
元気にすごしているそうです。
がん=不運、不幸と言われがちですが、
ローン残債によっては宝くじに当たった!と
プラスに考えることができます。
がん特約をつけない人の意見

「住宅ローンは団信だけでいい」
「ガン特約は不要」
という方のよくある意見をご紹介します。
民間の保険で十分
生命保険は団信に入り、民間の生命保険は解約。
がん保険は民間のプランで十分、という考え方です。
金利上昇に控える
2018年~2024年は稀に見ぬ、低金利時代でした。
ですが、今後、金利上昇での負担を考えると
余計に金利をプラスするのは危険と考える人がいます。

ガン保障は途中解約できませんが、
民間の保険はいつでも解約できます。
がん特約を付けたい人は?

住宅ローンでがん特約がおすすめの人をご紹介します。
年齢が高い人
例えば、28歳の人が35年完済で63歳です。
44歳の人の35年完済は79歳です。

40代の人は、がん発症率がアップするため、
加入できるなら、三大疾病もおすすめです。
健康リスクの高い方
「メタボ気味」
「健康診断がギリギリの数値」
「運動や野菜不足」
など、健康状態に不安がある人は、がん特約に加えて
三大疾病特約をおすすめします。
民間保険を解約予定
団信&ガン特約が適用になった後、
民間のガン保険・生命保険を解約することで
毎月のコストをカットする人にはおすすめです。

民間のがん保証は給付金がでるため、
それだけ残す方法もありです。
専業主婦の家庭の人
住宅ローン返済中にガンになって、働けなくなる・・・
といった場合、奥さんが専業主婦ですと返済が厳しくなります。
団信にガン特約をプラスすることで、
住宅ローンがチャラになるため、
共働きでない世帯におすすめです。
資金に余裕がある方
住宅ローンを組む際に、
手持ちの資金に余裕がある人におすすめです。
逆に、フルローン・オーバーローンでギリギリの場合は
注意が必要かもしれません。
まとめ

【団信にガン特約をつけるVSつけない比較表】
<ガン特約をつける> | <ガン特約をつけない> | |
保障内容 | 基本団信:死亡・高度障害時にローン残債0円 | 基本団信のみ: 死亡・高度障害時にローン残債0円 |
ガン特約:所定のがん診断でローン残債0円 (例:悪性新生物、90日以上の待機期間あり) | がん診断では保障なし | |
一部金融機関:がん診断給付金や入院保障など追加オプション | – | |
メリット | がん罹患時の経済的負担軽減 (ローン返済免除) | 金利上乗せがないため、 月々の返済額が低い |
家族の生活を守る安心感 | – | |
治療に専念できる (収入減少時もローン負担なし) | – | |
<ガン特約をつける> | <ガン特約をつけない> | |
デメリット | 金利上乗せ(例:+0.1~0.3%)により総返済額が増加 | がん診断時のローン返済負担が残る |
健康告知が必要 (がん既往歴があると加入不可の場合あり) | 治療中の収入減少で返済が困難になるリスク | |
保障範囲はがんに限定 (他の病気はカバーされない) | 家族への経済的負担が増える可能性 | |
<ガン特約をつける> | <ガン特約をつけない> | |
費用 | 金利上乗せ: 例として年0.1~0.3%(3000万円ローンで月々約1000~3000円増) | 追加費用なし (基本団信はローン金利に含まれる) |
上乗せ金利は金融機関や商品による(例:SBI新生銀行は+0.2%、アルヒは+0.1%) | 総返済額がガン特約付きより抑えられる | |
向いている人 | がん家系や健康に不安がある人 | 健康に自信があり、がんリスクを低く見積もる人 |
ローン残債が多く、家族の生活を守りたい人 | 月々の返済額を最小限に抑えたい人 | |
治療中の返済負担を避けたい人 | 別途のがん保険や貯蓄で対応可能な人 | |
<ガン特約をつける> | <ガン特約をつけない> | |
注意点 | 健康告知で加入不可の場合あり (例:がん治療歴がある場合) | がん以外の保障は基本団信でカバー |
待機期間(通常90日)中の診断は保障対象外 | がんリスクに備えるには別途保険が必要 | |
債務免除益による税金リスク(要税理士相談) | 貯蓄や他の保険でカバーできない場合、リスク増 | |
- ガン特約の例:SMBC信託銀行の「がん団信」では、
がん診断で残債0円に加え、がん診断給付金(例:50万円)が受け取れる場合も。
金利は+0.1%上乗せ。 - 金融機関による違い:ガン特約の保障内容や金利上乗せは銀行ごとに異なります
(例:auじぶん銀行は「全疾病保障」無料、ガン特約は+0.1%) - 税務リスク:ガン特約でローン残債が免除されると「債務免除益」が発生し、
所得税の課税対象になる場合があります。 - 代替案:ガン特約をつけない場合、別途のがん保険(例:CignaやHDFC Lifeの癌保険)で
治療費や収入減をカバー可能。

団信のガン保障の特約が気になるあなたのお役に立てれば幸いです。
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