不動産の仲介手数料の値引きできる?
結論:不動産の仲介手数料は値引き交渉できるが、安さだけで判断すると損をする可能性があります。
不動産会社へ支払う仲介手数料は、法律で定められた「上限額」があります。
そのため、上限額以下であれば不動産会社と相談して値引きすることは可能です。
ただし、不動産売却では仲介手数料だけでなく、 「どれだけ早く・高く売却できるか」が重要です。
過度な値引き交渉によって広告費や販売活動の質が下がるケースもあるため、 手数料の安さだけではなく、不動産会社の販売力や対応内容を確認することが大切です。
仲介手数料の仕組み
仲介手数料とは、不動産会社が売主または買主に代わって、
物件紹介・広告活動・購入希望者との調整・契約手続きなどを行った成功報酬です。
■不動産が売れたら、売主から仲介手数料をいただく
■不動産が買えたら、買主から仲介手数料をいただく
当社を含め、不動産仲介業はお客様から仲介手数料をいただいて商売を営んでいます。

仲介手数料って値引き交渉できるの?

不動産業者によりますが、
値引き「交渉」は可能なケースがあります。
成功例もありますが、
失敗するデメリットもあるため、注意が必要です。
まず、仲介手数料の基礎をざっくり解説します。
いくら払うの?
| 売買価格 | 仲介手数料上限 |
|---|---|
| 800万円以下 | 30万円+消費税 |
| 800万円超 | 3%+6万円+消費税 |
不動産売買の仲介手数料は売買価格によって異なります。
<2024年7月1日まで>※仲介手数料の上限
・売却価格が200万円以下 売却価格の5%
・売却価格の200万円超から400万円以下の部分 売却価格の4%
・売却価格の400万円を超えた部分 売却価格の3%
<2024年7月1日~現在>仲介手数料の上限
・売却価格が800万円以下は30万円
・売却価格の800万円を超えた部分 売却価格の3%+6万円

例:2000万円の家を売却すると・・・
「売却価格×3%+6万円」で66万円+消費税10%=合計72.6万円
「最大」3%+6万円
不動産売買の仲介手数料は「最大」で売却価格×3%+6万円です。

先ほどの例は最大72.6万円のため、極論、0円でも問題ありません。

「10%値引きします」「弊社は1.5%です」
などの広告文を見かけたことはないでしょうか?
最大を超えならければいくらでも設定できるため、
「集客戦略」として使う業者が存在します。
不動産売買の仲介手数料の値引き交渉は可能か?

結論から言うと、「交渉」は可能です。
しかし、不動産売買の仲介手数料は商売で最も大切な売上です。
拒否されたり、出入り禁止になったり、まともに取り合ってくれなくなったり・・・
と値引きの失敗・成功問わずデメリットもあります。

例えばあなたがラーメン屋を経営しており、980円と値札があるにもかかわらず
食べた後に「やっぱり780円に値引きして」といったら
・・・ヤバイクレーマーです。
・・・と言いたいところですが、タイミングや状況によっては上手くいくケースもあります。

不動産売買の仲介手数料の値引き「7つのコツ」

不動産売買の仲介手数料の値引きのコツを7つ紹介します。
①媒介契約「前」に契約を結ぶ
不動産の「媒介」とは仲介のこと。
つまり「御社に家の売却を任せます」「御社におうち探しを任せます」という契約です。
※媒介手数料の記入欄があり、
「売却価格×3%+6万に消費税」と記載されます。

媒介契約書に仲介手数料の金額を記入すると、値引きは難しくなります。
値引き交渉するなら「媒介時に」その時にしましょう。
媒介契約後、売却活動や購入活動が始まり、
いざ支払の時「やっぱり1%に値下げして欲しい」と言ったら訴訟のリスクが発生します。
※媒介契約書に記入があれば、勝ち目はほぼありません。
②最初から値引き業者を選ぶ
初めから「当社は無料です」「当社は最大50%値引き可能」をホームページでうたっている業者に依頼しましょう。

弊社のような田舎の不動産屋はあまり見かけません。
しかし、都心は単価が高いため、値引きする業者が多いです。
※某大手でも10%割引をしています。
③一般よりも専任媒介を結ぶ
一般媒介は複数社と浮気できるため、
不動産会社の本音は(自分とだけ付き合ってほしい・・)と思います。
浮気されている状態で、広告活動(suumoやチラシなど)をしても無駄な出費になるリスクがあるため、本気で活動しなくなります。
そのため、専任媒介契約を結ぶことをおすすめします。


ちなみに、囲い込みをしない専任媒介であれば、一般媒介を複数社と結ぶより効率が良いです。
→囲い込みについて
④中小の不動産屋に依頼
大手不動産会社は宣伝広告費が莫大なため、3%は必須で、両手を好みます。
※囲い込みの原因といえます
また値下げは「ブランド価値」を毀損するため、仲介手数料を下げません。
当社を含め、中小企業は固定費が安く、看板は小さいです・・
(水道光熱費、事務所費、人件費を下げているため身軽)
ケースによっては値引き交渉可能「かも?」しれません。

当社は新築戸建て(建売)は、買主側で仲介手数料最大0円です。
中古不動産は満額の3%+6万円となります。
⑤住み替え先の購入もセットで依頼
<例>
①マンション売却で引っ越し→②新築の建売の購入
住み替え先探しも同じ業者に依頼をするなら、割引の可能性は高いです。
※当社は住み替えで「両方ご依頼」を受けたら、割引交渉は可能です。

⑥高価格物件で交渉
エリアによりますが,
「5000万円超えるから、10%下げてほしい」
「1億円超えるから1%じゃダメ?」
高単価案件なので、多少値引きできるかもしれません。
⑦成約・紹介などの特典
・クオカードプレゼント(※査定で3000円など)
・ともだち紹介特典(※成約&引渡しで5万円~)
・エアコンクリーニングをサービス
・ホーム・インスペクションをサービス
不動産会社が集客のために多種多様な戦略を考えます。
仲介手数料の値引きはありませんが、特典を提供する会社に依頼する手もありです。
<リヤマ不動産>
・ともだち紹介制度あり(紹介者に物件価格の0.5%)
・売却時など税理士さんの紹介(任意)
・新築建売限定で買主の仲介手数料最大0円
などサービスがあります。

仲介手数料の値引き交渉デメリットは?

仲介手数料の値引き交渉をすることで発生する「デメリット」を解説します。
囲い込みをされる

「仲介手数料10%値引き」と売主様をひきつけ、囲い込みをするケースがあります。
例えば戸建てを3000万円で売りたいのに、結果、囲いこみで2800万円・・・

なるほど!値引きしてくれたけど、
本来の目的3000万円で売れないんじゃ、意味ないわね・・・
仲介手数料で10%値引きで10万円ほどオトク!
しかし、結果的に190万円の損をするわけです。
売却活動の優先度が下がる

よほどの人気不動産(※高額)でしたら、問題ありません。
ですが、取引金額が小さな不動産の場合、
後回りにされ、広告費が削減されるかもしれません
品質が悪い
「安物買いの銭失い」:安いものは品質が悪く、壊れた結果、高いものを買うより損という意味。
安い=悪い、と断定できませんが、そうした会社も一部存在します。

「じゃあ、高いと対応はいいの?」
囲い込みをする邪悪な業者であるほど、対応が最悪なケースもあります。

私の先輩が板橋区で15年ほど前に大手不動産屋に囲いこまれました。
対応は・・・恐ろしく最悪(ストーカー行為)だったらしいです。
問合せをして、営業担当者が信頼できるか?
大手・中小問わず見極めることが大切といえます。
相手にしてもらえない
値引き交渉することで
「すいません、お値引きできません」と交渉が打ち切りになるリスクがあります。
せっかく気に入った立地や価格帯だったのに、出入り禁止になったらもったいないですよね。
特に、売主側(※物元)仲介への交渉に失敗すると、その不動産の購入は少し難しくなります。
よくあるQ&A

- Q仲介手数料無料の不動産会社は信用できますか?
- A
仲介手数料無料の会社でも、仕組み上成立している場合があります。
ただし、売主側・買主側のどちらから報酬を受け取るのか、
広告活動や売却サポート内容を確認することが重要です。
- Q仲介手数料を値引きすると売れにくくなりますか?
- A
必ず売れにくくなるわけではありません。
ただし、囲い込む不動産会社の場合は、
売れにくくなるケースがあります。
- Q仲介手数料の値引きをお願いすると、対応は悪くなる?
- A
仲介手数料を値引きしたからといって、必ず対応が悪くなるわけではありません。
ただし、不動産会社によっては広告費や販売活動にかけられるコストが変わる場合があります。
不動産売却では、購入希望者を見つけるための広告掲載、問い合わせ対応、現地案内、価格交渉など、多くの業務が発生します。
そのため、値引き交渉をする場合は「どのような販売活動をしてもらえるのか」も同時に確認することが大切です。
- Q仲介手数料を安くするより、不動産会社選びの方が重要ですか?
- A
不動産売却では、仲介手数料の金額よりも「どの不動産会社に依頼するか」の方が重要です。
例えば仲介手数料を30万円安くできても、販売力の違いによって売却価格が100万円下がれば、結果的に損をする可能性があります。
売却を成功させるためには、過去の売却実績、地域の相場への理解、販売方法、担当者の対応力などを総合的に判断することがおすすめです。
- Q仲介手数料の値引きより査定価格の比較をした方がいいですか?
- A
不動産売却では、仲介手数料の値引き交渉よりも、査定価格や売却戦略を比較することが重要です。
同じ不動産でも、会社によって販売ターゲットや広告方法が異なるため、最終的な売却価格に差が出ることがあります。
査定を依頼する際は価格だけを見るのではなく、
「なぜその価格なのか」 「どのような方法で販売するのか」 「売却までの期間はどの程度を想定しているのか」 を確認しましょう。
まとめ

【仲介手数料の値引き「7つのコツ」】
①媒介契約「前」に契約を結ぶ
②最初から値引き業者を選ぶ
③一般よりも専任媒介を結ぶ
④中小の不動産屋に依頼
⑤住み替え先の購入もセットで依頼
⑥高価格物件で交渉
⑦成約・紹介などの特典
■仲介手数料の値引き交渉デメリットは?
・囲い込みをされる
■売却活動の優先度が下がる
・品質が悪い
・相手にしてもらえない

新築建売以外の売買仲介では
値下げ交渉はあまりおすすめできません。
交渉決裂の覚悟で挑むことをおすすめします。





コメント