【ダメ?】不動産の仲介手数料の値引き交渉は損?タイミング命?

中古マンション

不動産の仲介手数料の値引きできる?

■不動産が売れたら、売主から仲介手数料をいただく

■不動産が買えたら、買主から仲介手数料をいただく

当社を含め、

不動産仲介業はお客様から仲介手数料をいただいて商売を営んでいます。

お客様
お客様

仲介手数料って値引き交渉できるの?

宅建士:山口
宅建士:山口

値引き「交渉」は可能です。

成功例もありますが、失敗するデメリットもあるため、注意が必要です。

まず、仲介手数料の基礎をざっくり解説します。

いくら払うの?

不動産売買の仲介手数料は売買価格によって異なります。

<2024年7月1日まで>※仲介手数料の上限

・売却価格が200万円以下 売却価格の5%
・売却価格の200万円超から400万円以下の部分 売却価格の4%
・売却価格の400万円を超えた部分 売却価格の3%

<2024年7月1日~現在>仲介手数料の上限

・売却価格が800万円以下は30万円
・売却価格の800万円を超えた部分 売却価格の3%+6万円


例:2000万円の家を売却すると・・・
「売却価格×3%+6万円」で66万円+消費税10%=合計72.6万円

「最大」3%+6万円

不動産売買の仲介手数料は「最大」で売却価格×3%+6万円です。

宅建士:山口
宅建士:山口

先ほどの例は最大72.6万円のため、極論、0円でも問題ありません。

>>計算式のPHP
  
「10%値引きします」「弊社は1.5%です」などの広告文を見かけたことはないでしょうか?
  
最大を超えならければいくらでも設定できるため、

「集客戦略」として使う業者が存在します。


不動産売買の仲介手数料の値引き交渉は可能か?

結論から言うと、「交渉」は可能です。

しかし、不動産売買の仲介手数料は商売で最も大切な売上です。


拒否されたり、出入り禁止になったり、まともに取り合ってくれなくなったり・・・

と値引きの失敗・成功問わずデメリットもあります。
 

宅建士:山口
宅建士:山口

例えばあなたがラーメン屋を経営しており、980円と値札があるにもかかわらず

食べた後に「やっぱり780円に値引きして」といったら

・・・かなりヤバイクレーマーです。


・・・と言いたいところですが、タイミングや状況によっては上手くいくケースもあります。

不動産売買の仲介手数料の値引き「7つのコツ」

不動産売買の仲介手数料の値引きのコツを7つ紹介します。

①媒介契約「前」に契約を結ぶ

不動産の「媒介」とは仲介のこと。

つまり「御社に家の売却を任せます」「御社におうち探しを任せます」という契約です。

※媒介手数料の記入欄があり、「売却価格×3%+6万に消費税」と記載されます。

宅建士:山口
宅建士:山口

媒介契約書に仲介手数料の金額を記入すると、値引きは難しくなります。


値引き交渉するなら「媒介時に」その時にしましょう。

媒介契約後、売却活動や購入活動が始まり、

いざ支払の時「やっぱり1%に値下げして欲しい」と言ったら訴訟のリスクが発生します。

※媒介契約書に記入があれば、勝ち目はほぼありません。

②最初から値引き業者を選ぶ

初めから「当社は無料です」「当社は最大50%値引き可能」をホームページでうたっている業者に依頼しましょう。

宅建士:山口
宅建士:山口

弊社のような田舎の不動産屋はあまり見かけません。

しかし、都心は単価が高いため、値引きする業者が多いです。

※某大手でも10%割引をしています。

③一般よりも専任媒介を結ぶ

一般媒介は複数社と浮気できるため、

不動産会社の本音は(自分とだけ付き合ってほしい・・)と思います。

浮気されている状態で、広告活動(suumoやチラシなど)をしても無駄な出費になるリスクがあるため、本気で活動しなくなります。

そのため、専任媒介契約を結ぶことをおすすめします。


宅建士:山口
宅建士:山口

ちなみに、囲い込みをしない専任媒介(すべて広告可)であれば、一般媒介を複数社と結ぶより効率が良いです。

→囲い込みについて

④中小の不動産屋に依頼

大手不動産会社は宣伝広告費が莫大なため、3%は必須で、両手を好みます。    
※囲い込みの原因といえます

また値下げは「ブランド価値」を毀損するため、仲介手数料を下げません。

当社を含め、中小企業は固定費が安く、看板は小さいです・・

(水道光熱費、事務所費、人件費を下げているため身軽)
ケースによっては値引き交渉可能「かも?」しれません。

宅建士:山口
宅建士:山口

当社は新築戸建て(建売)は、買主側で仲介手数料最大0円です。

中古不動産はは満額の3%+6万円となります。

⑤住み替え先の購入もセットで依頼

<例>
①マンション売却で引っ越し→②新築の建売の購入

住み替え先探しも同じ業者に依頼をするなら、割引の可能性は高いです。

※当社は住み替えで「両方ご依頼」を受けたら、割引交渉は可能です。
   

⑥高価格物件で交渉

エリアによりますが,

「5000万円超えるから、10%下げてほしい」
「1億円超えるから1%じゃダメ?」

高単価案件なので、多少値引きできるかもしれません。

⑦成約・紹介などの特典

・クオカードプレゼント(※査定で3000円など)
・ともだち紹介特典(※成約&引渡しで5万円~)
・エアコンクリーニングをサービス
・ホーム・インスペクションをサービス


不動産会社が集客のために多種多様な戦略を考えます。
仲介手数料の値引きはありませんが、特典を提供する会社に依頼する手もありです。

<リヤマ不動産>
・ともだち紹介制度あり(紹介者に物件価格の0.5%)
・売却時など税理士さんの紹介(任意)
・新築建売限定で買主の仲介手数料最大0円

などサービスがあります。

仲介手数料の値引き交渉デメリットは?

仲介手数料の値引き交渉をすることで発生する「デメリット」を解説します。

囲い込みをされる

宅建士:山口
宅建士:山口

「仲介手数料10%値引き」と売主様をひきつけ、囲い込みをするケースがあります。


例えば戸建てを3000万円で売りたいのに、結果、囲いこまれて2800万円・・・

お客様
お客様

なるほど!値引きしてくれたけど、

本来の目的3000万円で売れないんじゃ、意味ないわね・・・

仲介手数料で10%値引きで10万円ほどオトク!
しかし、結果的に190万円の損をするわけです。

売却活動の優先度が下がる

よほどの人気不動産(※高額)でしたら、問題ありません。

ですが、取引金額が小さな不動産の場合、
後回りにされ、広告費が削減されるかもしれません

品質が悪い

「安物買いの銭失い」:安いものは品質が悪く、壊れた結果、高いものを買うより損という意味。
  
安い=悪い、と断定できませんが、そうした会社も一部存在します。
    

お客様
お客様

「じゃあ、高いと対応はいいの?」 

 囲い込みをする邪悪な業者であるほど、対応が最悪なケースもあります。

宅建士:山口
宅建士:山口

私の先輩が板橋区で15年ほど前に大手不動産屋に囲いこまれました。

対応は・・・恐ろしく最悪(ストーカー行為)だったらしいです。

問合せをして、営業担当者が信頼できるか?
大手・中小問わず見極めることが大切といえます。

相手にしてもらえない

値引き交渉することで「すいません、値引きできません」と交渉が打ち切りになるリスクがあります。

せっかく気に入った立地や価格帯だったのに、出入り禁止になったらもったいないですよね。
  
特に、売主側(※物元)仲介への交渉に失敗すると、その不動産の購入は少し難しくなります。

まとめ

【仲介手数料の値引き「7つのコツ」】

①媒介契約「前」に契約を結ぶ
②最初から値引き業者を選ぶ
③一般よりも専任媒介を結ぶ
④中小の不動産屋に依頼
⑤住み替え先の購入もセットで依頼
⑥高価格物件で交渉
⑦成約・紹介などの特典

■仲介手数料の値引き交渉デメリットは?
・囲い込みをされる

■売却活動の優先度が下がる
・品質が悪い
・相手にしてもらえない


宅建士:山口
宅建士:山口

新築建売以外の売買仲介では
値下げ交渉はあまりおすすめできません。

交渉決裂の覚悟で挑むことをおすすめします。

この記事を書いた人
riyama

宅地士&FP2級の山口です(リヤマ不動産株式会社の代表)
不動産の売買や相続、住み替えなどで「どうしたらいいの?」と不安になる方の力になりたくて、この仕事をしています。
専門的な内容も、できるだけわかりやすく、丁寧にご説明することを心がけています。不動産に関するお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。地域に根ざし、一人ひとりの気持ちに寄り添うご提案をいたします。

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