
家を購入する前に火災保険・地震保険に
入りたいんだけど・・・
初心者で全然わからない・・・
戸建てを購入する際、融資条件として、
火災保険・地震保険の申し込みが必要です。
今回は、火災保険・地震保険について初心者向けに
丁寧に解説します。
火災保険&地震保険とは

火災保険とは、火事が起きた時に備える保険のことです。

最近は、
火事以外にも保障内容が充実しています。
以下は筆者が加入中のAIG保険のプランを参照して
説明します。
ホームプロテクト総合保険より
①火災、落雷、破裂・爆発
火災、落雷または破裂もしくは爆発によって
保険の対象である建物または家財について損害が発生した場合
②風災・雹(ひょう)災・雪災
風災、雹(ひょう)災または雪災によって
保険の対象である建物または家財について損害
③水災
・水災によって保険の対象である建物または家財が損害を受け、
それぞれの再調達価額の30%以上の損害が生じた場合
・保険の対象である建物または家財を収容する建物が、
床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水を被った結果、
保険の対象である建物または家財に
それぞれの再調達価額の30%未満の損害が生じた場合
④ 物体の落下・飛来・衝突等、水濡れ、
労働争議に伴う破壊行為等
⑤ 盗難
⑥ 不測かつ突発的な事故(破損、汚損など)
⑦ 事故時諸費用保険金
⑧ 残存物取片づけ費用保険金
⑨ 地震火災費用保険金
※AIG損保より参照
水災保険について

水災保険は
①最初からついているプラン
②ついていないプラン
があります
近年、大雨や猛暑日など(極端現象)のせいで、
雨量が増加してきています。
その影響で、
水災保険の保険金額が値上がり中です。
戸建ての水災補償費用
□相場: 年間保険料は火災保険全体で約20,000円~60,000円程度
(水災補償を含む場合)
※水災補償単体の費用は、
全体の保険料の20~30%程度を占めることが多いです。
例: 建物保険金額2,000万円、家財1,000万円の場合、
水災補償を追加すると年間5,000円~15,000円程度上乗せ
□影響要因:
・所在地: ハザードマップで浸水リスクが高い地域(河川や海の近くなど)は
保険料が高くなります。
・建物の構造: 木造住宅は鉄筋コンクリート造よりリスクが高い
とされ、保険料がやや高め。
・補償範囲: 建物のみ、家財のみ、
または両方を補償するかで異なるケースあり
・必要性: 戸建ては床上浸水や土砂災害のリスクが高い場合、
水災補償の加入が推奨される。
特に低地や河川近くの物件は検討が必要。
マンションの水災補償費用
共用部分と専有部分の区分:
- 共用部分(エントランス、廊下、屋根、共用配管など)は、
管理組合が加入する「マンション総合保険」で補償されます。
- 専有部分(居住者の部屋内部、設備、家具など)は、
各区分所有者が個別に加入する火災保険で補償されます。
分譲マンションの火災保険料は
、補償内容や建物の構造、地域により異なります。
水災補償を追加すると保険料が若干増加します
(例:年間1~3万円程度上昇)。

区分マンションの水害補償は
戸建に比べて安いです。
家財保険とは?

家財補償は、自宅などの建物内に家財で、
家具・家電製品・衣類などの生活用の動産および高額貴金属など
が破損した場合に、保障されます。

どんな時に保障されるの?
<家財保険の保障ケース>
・お隣の火事で、ベッドやテーブルが焼けた
・落雷でPCやエアコンが故障した
・床上浸水で家具や家電が浸水
<対象外>
・自動車、動植物、通貨など
・子供が家具を壊した※
※コースによって保障あり
ちなみに、家財保障金額は100万円~2000万円くらいまで
設定できます。

35歳前後で、子供2人の家族の場合。
1000万円前後がおすすめです。
ちなみに、
地震による家財の損害は補償の対象になるケースがあります。
※保険プランによる
家財保険の設定額は?
<家財保険の設定額を決める方法>
①家財のリストアップ:
- 家具(ソファ、テーブル、ベッドなど)
- 家電(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど)
- 衣類、装飾品、趣味のコレクション
- 高額な貴重品(パソコン、カメラ、楽器、ジュエリーなど)
②価格や時価で評価:
- 新品購入価格を基準にリストアップし、経年劣化を考慮して時価(現在価値)を算出。
- 例:5年前に50万円で購入したテレビの時価は
20万円程度になる場合も。
③人数によるざっくりな目安:
- 単身世帯:300~500万円
- 夫婦2人:500~800万円
- 4人家族:800~1,500万円
- 高級家具やコレクション品がある場合はさらに高額に

4人家族(戸建てや分譲マンション):
・保険料:年間15,000~30,000円
・家財:大型テレビ、ソファ、ダイニングセット、
高級家電、子供の玩具など
設定額1,200~1,500万円がおすすめです。
上記を参考にして、
家族人数、家具の数量などに合わせて
家財保険の金額を設定しましょう。
火災保険&地震保険はいくら?

火災保険は戸建ての場合、
以下の項目で値段を判定します。
①地域:北海道から沖縄
②構造:T造(耐火)・H造(その他)
③築年数
④保険金額
⑤家財金額
⑥地震保険:あり/なし
ちなみに、T造とは
1.下記のいずれかに該当する建物
a.コンクリート造建物
b.コンクリートブロック造建物
c.れんが造建物
d.石造建物
2.耐火建築物(耐火構造建築物を含む)
3.準耐火建築物(特定避難時間倒壊等防止建築物を含む)
4.省令準耐火建物
5.主要構造部が耐火構造(準耐火構造の建物および準耐火構造と同等の準耐火性能を有する構造の建物含む)の建物
6.主要構造部が法令に掲げる基準に適合する構造の建物の共同住宅

木造戸建てで言うと耐火・準耐火・省令準耐火
がよくある適用ケースです。
T造以外が、H造です。
東京海上日動でシュミレーションしました。
<東京海上日動シュミレーション>
埼玉県、さいたま市西区、H構造、新築
保険建物2000万円 家財1000万円
地震保険あり。水災あり
保険料【1年】 | 40,750円 | |
火災保険 | 建物 | 24,780円 |
家財 | 5,360円 | |
地震保険 | 建物 | 10,100円 |
家財 | 510円 |
保険料【5年】 | 187,730円 | |
火災保険 | 建物 | 114,100円 |
家財 | 23,860円 | |
地震保険 | 建物 | 47,400円 |
家財 | 2370円 |

火災&地震は1年加入もありです。
ちなみに5年加入すると、
約10%ほど値引きされる保険会社が多いです。
「火災保険の初期費用が高い・・・」
といった場合、
1年保証で更新する方法もありです。

10年加入すると
約35万円か・・・
一括払いはキツイ
現在は、1年払いor5年払いのどちらかしかありません。
火災保険&地震保険Q&A

火災保険&地震保険でよくあるQ&Aを解説します。
Q:水災補償をつけるべき?
火災保険に水災補償をつけるべきか?
「水災(水害)」とは、
台風、暴風雨、豪雨などによる洪水、高潮、土砂崩れなどにより生じた損害のこと
をいいます。

漏水や雨漏れは水災ではないです。
また、適用条件が
①床上浸水もしくは地盤面より45㎝を超えて浸水
②建物の評価額の30%以上の損害が発生した場合
と条件がやや厳しめです。
近年の基礎は高さ40センチなので、それを超える浸水
があった場合が対象です。

ハザードマップに
乗っていなくても
将来、心配だな・・・

今はハザードマップ上問題なくても、
将来どうなるかわかりません。
値段がアップしますが、
水害補償をおすすめします。
2022円の火災保険 都道府県別 水災補償付帯率
で全国平均は64.1%です。
損害保険料率算出機構より参照しました。
Q:保険はどこで申し込めばいい?
<火災&地震保険の申し込み先>
・金融機関の提携保険会社
・不動産仲介店(保険代理店)
・不動産仲介店の紹介
・売主業者の紹介
・保険の窓口
・友達の紹介
・ネットの一括査定

紹介先
ってたくさんあるのね・・・

こだわりがなければ、
お金を貸してくれた金融機関。
幅広く選びたいのであれば、
ネットの一括見積がベストです。
筆者はアルヒと提携している
AIGで火災(水災あり)&地震保険を、
10年&5年プラン36万円ほどで加入しました。

昔は10年や30年一括前払いの保険
がありました。
ちなみに、現在は最大5年マックスです。
Q:いつ加入する?

火災保険の申し込みは
引き渡し前ギリギリはNG。
売買契約締結あたりから下調べをし、
本審査通過したら、
正式に申し込みましょう。
ちなみに、「金消時に火災保険の契約書の控えが欲しい」
という金融機関もあるため、
注意しましょう。
※金消できなくなるリスクがあります。
それと、どの金融機関問わず、
「建物引き渡し日」を保険開始日
とする火災保険に加入してください、
と案内されます。
Q:支払いはいつ?
<保険支払方法>
①前払い(一括)
②口座落とし
頭金ゼロで、手持ち資金がない場合は、
後払いの口座落としがおすすめです。

保険支払は翌月以降の口座振替でも、
契約は有効に成立します。
Q:住宅ローンに組み込める?
火災・地震保険は住宅ローンに組み込めます。
しかし、返済比率が悪化するため、借りすぎに注意です。
まとめ

<火災保険の特徴>
〇住宅や家財が火災や自然災害(落雷、台風、洪水など)による
損害を受けた場合に補償
〇火災だけでなく、風災、水災、盗難、破損などあり
(プランによる)
〇保険料は建物の構造(木造かコンクリート造か)、
所在地、補償内容などによって異なる
〇新築や中古、戸建てやマンションでも金額が異なる
〇加入は住宅ローン契約前までにする
メリット | デメリット | |
火災保険 | 火災だけでなく、落雷、台風、水災、盗難など幅広いリスクをカバー可能 | 地震、津波、噴火による損害は補償されない |
補償内容をカスタマイズでき、 ニーズに合わせたプランを選択可能 | 保険料は建物の構造や所在地により高額になる場合がある | |
住宅ローン契約時に必須、 安心感を提供 | 補償範囲を広くすると保険料が上昇する | |
地震保険 | 地震や津波、噴火による損害を補償し、 生活再建の資金を提供 | 火災保険とセットで加入する必要があり、単独では契約不可 |
保険料控除制度により税負担軽減が可能 | 保険金は損害額全額を補償せず、4段階評価に基づく | |
耐震等級割引など割引制度で保険料を抑えられる | 保険料が追加でかかり、コストが増える |
火災保険や家財保険について、あなたのお役に立てれば幸いです。
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