不動産の電子契約をやってみた
最近、不動産取引でも電子契約が使えるようになりました。
※国土交通省:電子書面で提供について

紙じゃなくて本当に大丈夫?
それと売主・買主はどうやってサインするの?
このような疑問を持つ方も多いと思います。

そこで今回は、実際に不動産の電子契約を試してみた体験談として、
・媒介契約
・売買契約
の流れやメリットを解説します。
不動産の電子契約とは?
不動産の電子契約とは、紙の契約書ではなく
電子データで契約を締結する方法です。
これまでは、
・重要事項説明書
・売買契約書
・媒介契約書
などは紙で署名・押印が必要でした。
しかし現在は、
電子署名サービスを利用することでオンライン契約が可能になっています。
不動産で電子契約できる主な契約
現在、不動産取引では以下の契約で電子契約が可能です。
・媒介契約
・売買契約
・重要事項説明書(IT重説)
・賃貸契約
つまり、不動産売買も完全オンラインで契約できるケースが増えています。
特に最近は
・遠方の売主(東京など)
・相続した空き家
・県外在住の土地所有者
などで電子契約が活用されています。
媒介契約の電子契約の流れ
媒介契約の電子契約は、基本的に以下の流れです。
① 当社が媒介契約書を電子データで作成
② メールで契約書URLを送付
③ 売主が内容確認
④ 電子署名
⑤ 媒介の契約締結
紙契約との違いは、郵送・押印・返送が不要な点です。
そのため、最短5分ほどで契約が完了するケースもあります。

弊社の場合は、媒介契約のみ、電子契約をして、
売買契約は持ち回り契約にするケースもあります。
売買契約の電子契約の流れ
売買契約は、少しだけ工程が増えます。
①IT重説(オンライン重要事項説明)※買主のみ
または、対面で買主への重説を実行
②売買契約書の確認
③電子署名
④契約締結
売主・買主が遠方の場合でも、
オンラインで契約まで完結できます。
実際に最近は
・東京在住の売主
・地方の不動産
などの取引で電子契約が使われるケースが増えています。
【体験談】実際に電子契約をやってみた
今回、試しに媒介契約の電子契約を実際にやってみました。
流れとしては
- 媒介契約書を作成
- メールで契約リンク送付
- スマホで契約内容確認
- 電子署名
という形でした。
実際にやってみて感じたのは
「思ったよりかなり簡単」
という点です。
スマホでも問題なく署名でき、
郵送や押印がない分かなりスムーズでした。
①媒介契約契約書をPDFをアップロード
当社は全宅に加盟しており、電子契約システム「ハトサホ゜サイン」
を利用しております。

当社が作成した媒介契約書をハトサポサイン(GMO)にアップロードします。
メールで契約リンク送付
売主様の指定メールアドレスに送信します。
すると売主様のメールボックスに
「署名依頼が届いています」という件名のメールがGMO様より届きます。


文章を確認するとクリックすると
アクセスコードを入力します。
※設定してある場合のみ
文章の中身を確認し署名
媒介契約の中身に問題ないか、確認しましょう。

当社の場合は、事前にPDFの内容に間違いがないか、
すり合わせをして、
その後、メールを送るようにしています。

※印影のある署名


署名されているか確認

ダウンロードをすると、以下のPDFが確認できます。

※クリックで拡大します。
【可視署名】PDFに表示されるタイプ
- 署名画像
- 印影
- サイン欄
👉 画面で見える
【不可視署名】PDFには表示されない
- 見た目は普通のPDF
- でも内部に電子署名データが入っている
👉 見た目では分からない
「印影がないから契約無効?」
👉 無効ではありません
電子契約は不可視署名でも完全に有効です。
■ 付加署名(ふかしょめい)とは
電子契約で、署名データに追加で付けられる証明情報のことです。
簡単にいうと
「この人が確かに署名しました」という証明を強くする仕組みです。
電子契約では通常この2つがあります。
1️⃣ 当事者の電子署名
→ 本人がサインした証明
2️⃣ 付加署名(認証局などの証明)
→ その署名が改ざんされていない証明
つまり
印鑑部分=付加署名扱い
になるケースが多いです。
不動産電子契約でのイメージ
紙契約
- 実印
- 印鑑証明
電子契約
- 電子署名
- 付加署名(タイムスタンプなど)
ハトサポ電子契約の場合
多くは
- メール認証
- 電子署名
- タイムスタンプ(付加署名)
という構造です。
署名のプロパティ

LINEは電子署名できない?

私はメールがなくて、ラインだけど、
ダメ?!

基本メールアドレス宛です。
売買契約の電子取引をやってみた
<条件>
・土地の売買で両手取引
・売主 太郎さん
・買主 次郎さん
・売買契約
①売主へメールが届く

アクセスコードを入力して、署名を始める
②内容確認&署名

四角の署名マークをクリック
③印影の作成&署名
①テキストで作成:そのまま何もせずに署名
②画像で作成:別途印鑑などの画像をアップ
③手書きでサイン:マウス、他でサイン


テキストで作成が一番楽です。
署名をし「完了する」と押下してください。

⑤買主に自動メール発送:署名


やることは売主様と同じです。
⑥内容を確認

※クリックすると画像が大きくなります。
仲介業者&売主&買主に売買契約書(土地)が届いています。
署名に問題ないか、確認して終了です。
筆者の電子契約の感想
特に感じたメリットは
・契約スピードが早い
・遠方でも契約できる
・郵送の手間がない
という点です。
逆に気になった点としては
・高齢の方には少しハードルがある
・メール操作が必要
・スマホはPDFが読みづらい
という部分はありました。
そのため、
紙契約と電子契約を状況で使い分けるのが現実的だと感じました。
不動産電子契約のデメリット&メリットのまとめ
不動産電子契約のデメリット
① 高齢の売主・買主が使いにくい
不動産売買では
- メールが苦手
- スマホ操作が苦手
という方が多いです。
例えば
- URLを開けない
- 本人確認ができない
- 署名方法が分からない
などで契約が止まることがあります。
② 本人確認が弱いと言われることがある
電子契約は多くの場合
- メール認証
- SMS認証
だけです。
紙契約のような
- 実印
- 印鑑証明
と比べると
本人確認が弱いと感じる人もいます。
※実際には電子署名法で有効です。
③ システムトラブルのリスク
電子契約は
- システム障害
- メール未着
- URL期限切れ
などで契約が進まないことがあります。
特に決済前だと
スケジュールがずれることもあります。
④ IT環境に依存する
例えば
- 古いスマホ
- 古いブラウザ
- 会社のセキュリティメール
などで
電子契約のURLが開けないケースがあります。
⑤ 書面確認が雑になることがある
紙契約だと
- 契約書を読み合わせ
- 重要事項をその場で確認
します。
電子契約だとしっかり読まずに署名してしまう人もいます。
トラブルになる可能性もあります。
⑥ 仲介会社がまだ慣れていない
実務では
- 電子契約NGの会社
- 紙しかできない金融機関
もまだあります。
特に
- 住宅ローン
- 決済書類
は紙のケースが多いです。

ハトマークの保証協会担当者に聞きましたが、
群馬県の業者さんは、ほとんど「紙」取引のようです(涙)
不動産電子契約のメリット
電子契約の主なメリットはこちらです。
※参照サイト(電子契約、8割超の顧客が満足/全宅連調査)
① 契約スピードが早い
郵送が不要なので
その日のうちに契約が完了することもあります。
② 遠方でも契約できる
例えば
・東京在住
・群馬の実家を売却
といったケースでも現地に来る必要がありません。
③ 紛失リスクがない
電子データなので契約書を紛失する心配がありません。
また、紙のようにかさばらないため、
クラウドに保存に最適といえます。
電子契約が向いている人
特に電子契約が向いているのは
・遠方に住んでいる
・忙しくて来店できない
・相続した不動産を売りたい
・ペーパーレスが好きな人
・合理的な人
このような方です。
最近は「群馬の不動産を東京から売却したい」
という相談でも、電子契約を使うケースが増えています。
まとめ

不動産の電子契約はまだ新しい仕組みですが、
・契約スピード
・遠方取引
・手続きの簡略化
などのメリットがあり、今後さらに普及していくと考えられます。
実際にやってみても、
操作自体はとてもシンプルでした。
もし
・群馬の不動産売却
・相続した実家
・遠方からの売却
などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
遠方の方でも、電子契約での売却手続きも対応可能です。


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