「自動車」大国の群馬県では駐車場なしは終わり?!
「実家を相続したけれど、駐車場がないから売れないのでは…」
群馬県でこうした悩みを抱える方は少なくありません。
特に、昔ながらの住宅地や駅近エリア、道幅の狭い旧市街地では、駐車場なしの戸建は珍しくないからです。
たしかに群馬県は車社会です。
県の資料でも、通勤・通学時の利用交通手段は自動車が約75%とされ、
公共交通の利用割合は低い水準にあります。群馬県庁

ただし、私たちが実際に査定する際は、駐車場の有無だけで売却可能性を判断するわけではありません。
前面道路の幅員、敷地の形状、接道状況、駅やスーパーなどへの距離、近隣の月極駐車場、建物の状態、建て替えの可否などを総合的に確認します。
同じ「駐車場なし」でも、立地や土地条件によって売却しやすさは大きく変わるからです。

やっぱり駐車場がないと難しいかな・・・

そうとは限りませんよ。
駐車場なしの戸建でも売却のチャンスはあります。
国土交通省の資料では、既存住宅の流通シェアは2013年の30.8%から2023年には40.4%へ上昇しています。
これは中古住宅を選択する市場が一定規模で存在することを示す材料です。
ただし、この数字だけで「駐車場なしの戸建でも売れる」と判断できるわけではありません。
駐車場なし物件については、実際の売却では立地・価格・土地の使いやすさ・近隣駐車場の有無などを個別に確認する必要があります。
この記事では、群馬県で駐車場なしの戸建を売却できる3つの理由と、
損をしないための進め方をわかりやすく解説します。
「売れない」と決めつける前に、まずは事実を確認していきましょう。
駐車場なしの戸建が売れにくいケース
駐車場がないからといって、戸建が必ず売れないわけではありません。
一方で、「駐車場がない」という条件に加えて、立地や道路、建物、土地などのマイナス要因が重なると、売却期間が長くなったり、価格を下げる必要が生じたりすることがあります。
特に群馬県では車を利用する買主が多いため、駐車場を確保できない物件は、一般的な戸建と比べて購入検討者が限られる可能性があります。
では、どのような条件が重なると売却が難しくなるのでしょうか。
① 駅から遠く、車以外の交通手段も使いにくい
駐車場がない戸建で特に厳しくなりやすいのが、駅やバス停からも遠いケースです。
たとえば、
- 駅まで徒歩30分以上
- バス停まで距離がある
- バスの本数が少ない
- スーパーや病院も徒歩では行きにくい
といった条件が重なると、車を使えないことによる不便が大きくなります。
駐車場がなくても、
「駅まで歩ける」
「スーパーが近い」
「自転車で生活できる」
という立地なら、車を持たない買主にも検討してもらえる可能性があります。
反対に、車が生活のほぼ必須条件になる場所なのに駐車場がない場合は、購入者にとって大きなマイナスになりやすいでしょう。
② 近隣に月極駐車場がない
駐車場がなくても、近くに月極駐車場があれば問題を解消できる場合があります。
逆に、
「敷地内に駐車場がない」+「近隣にも借りられる駐車場がない」
となると、かなり厳しくなります。
特に注意したいのは、単に「近くに駐車場がある」というだけではなく、
- 実際に契約できるのか
- 空き区画があるのか
- 月額料金はいくらなのか
- 物件から徒歩何分なのか
- 2台目を確保できるのか
まで確認することです。
例えば、徒歩2~3分の場所に月極駐車場があり、空きも確認できるのであれば、買主に提示できる材料になります。
一方で、
「近くに月極駐車場があります」
と説明しても、実際には満車で契約できないのであれば、購入者にとって解決策にはなりません。
駐車場なし物件を売却するときは、周辺駐車場の「存在」だけでなく「利用可能性」まで確認することが重要です。
③ 前面道路が狭く、車の出入りもしにくい
駐車場がないことに加えて、前面道路が狭い物件も売却では不利になりやすい条件です。
特に、
- 車同士のすれ違いが難しい
- 敷地への車の出入りが難しい
- 道路幅が狭く運転に不安がある
- 接道部分が狭い
- 敷地の前まで車を入れにくい
といった場合です。
駐車場を新たに作ろうとしても、道路条件や敷地形状によっては簡単ではありません。
そのため、駐車場なし物件では、
「駐車場がない」だけでなく、「将来的に駐車場を作れる土地なのか」
という視点も重要になります。
ここは不動産会社が現地を見る意味が大きいところです。
④ 接道条件に問題がある
これは単なる「駐車場なし」とは別に、不動産そのものの売りやすさに影響する重要なポイントです。
例えば、
- 建築基準法上の道路に接しているか
- 必要な接道長さを確保しているか
- 再建築時に問題がないか
- 道路との境界が明確か
- 私道の場合、通行・掘削などの権利関係に問題がないか
などです。
特に注意したいのが、
「今建っている家がある=同じように建て替えられる」とは限らない
という点です。
現在の建物をそのまま利用できる場合でも、将来的に建て替えができるかどうかによって、土地としての評価は大きく変わる可能性があります。
したがって、駐車場なしの戸建を売却するときは、
駐車場を作れるか?
だけでなく、
そもそもこの土地はどのように利用できるのか?
まで確認する必要があります。
⑤ 再建築が難しい、または建築に制限がある
駐車場がないうえに、再建築に制限がある物件は、さらに買主が限定される可能性があります。
例えば、接道関係などの理由から、現在の建物を解体した後に同じような建物を建築できないケースです。
こうした物件では、
「古い家だから解体して新築すればいい」
という一般的な売り方ができない場合があります。
そのため、買主は、
- 現在の建物を利用する
- リフォームして使う
- 別の用途で利用する
- 土地として活用する
など、限られた選択肢の中から購入を検討することになります。
駐車場なし+再建築の制限という組み合わせになると、一般的な戸建よりも購入者層が狭くなる可能性があります。
ただし、再建築の可否は個別の法令・行政判断などによって異なるため、広告や査定の段階で確認が必要です。
⑥ 建物の老朽化が著しい
駐車場がない物件でも、建物の状態が良ければ、
「このまま住みたい」
という買主を探せる可能性があります。
しかし、
- 雨漏り
- シロアリ被害
- 屋根や外壁の劣化
- 給排水設備の老朽化
- 傾き
- 長期間空き家になっている
- 室内の損傷が大きい
など、建物の修繕負担が大きい場合は注意が必要です。
買主からすると、
「駐車場もないのに、さらに多額の修繕費が必要」
となるからです。
この場合、建物そのものよりも、
- 土地として売却する
- 古家付きで売却する
- 買取を検討する
など、別の売却方法を比較したほうがよいケースがあります。
⑦ 土地の形状が悪く、駐車場を新設できない
「土地があるから駐車場を作れる」とは限りません。
例えば、
- 間口が狭い
- 奥行きが極端に長い
- 旗竿地
- 不整形地
- 高低差がある
- 擁壁がある
- 建物が敷地の中央に配置されている
などの場合、土地面積が十分でも駐車スペースを確保できないことがあります。
例えば100坪の土地でも、建物や形状の関係で車を入れにくければ、単純に
「100坪あるから駐車場を作れる」
とは判断できません。
ここでは土地面積だけではなく、間口・接道・建物配置・高低差などを現地で確認することが重要です。
⑧ 解体費用が土地価格を大きく上回る
古い建物があり、
「駐車場がないなら、建物を壊して駐車場にすればいい」
と考える方もいます。
しかし、解体には費用がかかります。
さらに、
- 建物の規模
- 構造
- 築年数
- アスベストの有無
- 庭木・物置などの撤去
- 残置物
- 土地の状況
などによって費用は変わります。
そのため、
土地の価値が低いのに解体費用だけが大きい
というケースでは、更地にすることでかえって売主の負担が増えることがあります。
例えば、
土地としての売却価格:500万円
解体・撤去費用:300万円
なら、単純に更地にすればよいとは限りません。
逆に、土地需要が強く、
更地にすることで買主が大幅に増える
のであれば、解体を検討する意味があります。
つまり、「駐車場なしだから解体」ではなく、解体費用を含めて売却方法を比較することが重要です。
駐車場なしの戸建でも売却できる3つの理由
1.「駐車場がない=価値ゼロ」ではなく、土地や立地に需要があるから
駐車場がない家が売れにくいのは事実です。
ですが、売れにくいことと、売れないことは別です。
買主は「駐車場の有無」だけで判断しているわけではありません。
たとえば、次のような条件があれば、十分に検討対象になります。
- 駅や商業施設に近い
- 病院・スーパー・役所が利用しやすい
- 平屋やコンパクト住宅として使いやすい
- 建て替え用地として需要がある
- 近隣で月極駐車場を確保しやすい
私たちが群馬県内の戸建を査定する際も、「駐車場がない」という一点だけで売却可能性を判断することはありません。
前面道路の状況、敷地の形状、建物の状態、駅・スーパーなどへの距離、近隣の月極駐車場の有無、建て替えの可能性などを確認し、「誰が購入する可能性があるか」まで考えて査定します。

駅・スーパー・クリニック、勤務先など徒歩、自転車で通えるなら
問題ない、という方は一部いらっしゃいます。
相続した実家は、今の新築住宅とは違い、昔の町の中心部や生活しやすい場所に建っていることがあります。
その場合、駐車場がなくても「便利な場所にある家」として見てもらえます。
つまり大切なのは、
“駐車場がない家”として売るのではなく、“立地に価値がある家”として売ることです。
2.買主は「自分で直せる家」「活用できる家」を探しているから
駐車場なしの戸建は、一般的なファミリー層にはやや不利です。
その一方で、別の層にはしっかり需要があります。
たとえば、
- リフォーム前提で中古住宅を探す人
- 建て替え前提で土地を探す人
- 収益化や再販を考える不動産会社・投資家
- 車を持たない、または車1台で十分な世帯
- 実家の近くに住みたい地元の方
こうした買主は、「最初から完璧な家」を求めていません。
むしろ、価格が抑えられていて、自分に合う形に変えられる家を探しています。
国土交通省も、空き家の売却にあたっては空き家バンクの活用や、
建物状況を確認するインスペクションの活用を案内しています。

インスペクションを実施したからといって売却できることや、契約不適合責任のすべてを免れることが保証されるものではありません。
ただし、建物の状態を買主に説明しやすくなるため、古い住宅を売却する際の情報整理には役立ちます。
こうした制度や見せ方を使えば、古い家や条件が弱い家でも、「不安の少ない物件」として検討されやすくなります。国土交通省
つまり、駐車場なしの戸建が売れるかどうかは、
家の欠点の大きさではなく、買ってくれる相手に届く形で売り出せているかで変わります。
3.相続空き家は「早く動く人」ほど有利になりやすいから
相続した家は、持っているだけで安心とは限りません。
むしろ、何もしない期間が長くなるほど、売却は不利になりやすいです。
群馬県住宅供給公社の資料でも、空き家を放置すると、安全性の低下・公衆衛生の悪化・景観の阻害などにつながり、所有者や相続人に管理責任があると案内されています。

管理状態が悪化し、「特定空家等」として認定・措置の対象となった場合、自治体による助言・指導、勧告などの対応が行われる可能性があります。
さらに必要な措置が講じられない場合には、行政代執行などにつながるケースもあります。
ただし、空き家になっただけで直ちに特定空家等になるわけではありません。
群馬県住宅供給公社
加えて、相続した空き家には、一定の条件を満たすと譲渡所得から最大3,000万円を特別控除できる制度があります。
高崎市や国土交通省の案内では、
- 昭和56年5月31日以前の建築
- 相続開始直前に被相続人が居住
- 相続から譲渡までの間に事業・貸付・居住に使っていない
- 相続開始から3年を経過する年の12月31日まで、かつ制度期限内に売却
などが主な要件です。高崎市公式ホームページ
つまり、
「どうせ売れない」と放置するほど、家は傷み、手間は増え、使える制度も逃しやすくなるのです。
駐車場がないことよりも、
動き出しが遅れることのほうが、売却ではよほど大きな損失になりかねません。
※税務については、最寄りも税務署、税理士さんのご相談下さい。

群馬県で駐車場なし戸建を売るときのコツ
まず大切なのは、「最初からあきらめている」不動産会社に相談しないこと。
駐車場なしの戸建は、一般的な住宅と比べて買主層が限られる場合があります。
そのため、物件の条件や地域の需要を踏まえて販売方法を提案できる不動産会社に相談することが重要です。

会社の規模だけで判断するのではなく、過去に同じような条件の物件を扱った経験があるか、仲介・買取など複数の選択肢を提示してもらえるかを確認しましょう。
駐車場なしの戸建は、不動産会社によって評価が大きく分かれます。
ある会社は「売りにくい」と見る一方で、
別の会社は「地元需要がある」「建て替え向き」「買取なら対応可能」と判断することもあります。
そのため、進め方としては次の順番がおすすめです。
- 仲介と買取の両方を扱う会社に相談する
- 相続空き家の実績があるか確認する
- 近隣月極駐車場の有無も含めて提案してもらう
- 古家付きで売るか、更地にするか比較する
- 税制特例の対象になるか早めに確認する
群馬県でも、県の相談窓口や空き家バンクの案内が用意されています。迷った段階で相談先があるのは、大きな安心材料です。群馬県ホームページ


「売れないかも」と思う家ほど、先に査定したほうがいい理由
相続人の方に多いのが、
「こんな家、査定しても意味がないのでは」
「片付けてからでないと相談できないのでは」
という、一方的な思い込みです。

実際は逆です。
条件が弱い家ほど、早めの相談が重要です。
なぜなら、今のまま売れるのか、
少し手を入れたほうがいいのか、
買取が向いているのか、
税金の特例が使えるのか――
こうした判断は、現地を見てもらわないと始まらないからです。
駐車場なしの戸建でも、
「思ったより値段がついた」
「古家付きのまま買う会社が見つかった」
「解体せずに済んだ」
というケースは珍しくありません。
切なのは、
売れない理由を探すことではなく、売る方法を持っている会社に出会うことです。
【体験談・口コミ】駐車場なしでも家が売れた

体験談①|前橋市・60代女性:解体して駐車場
父から相続した実家は駐車場がなく、「売れないだろう」と思い込んでいました。
ですが不動産会社に相談すると、立地が良いとのことでそのまま販売。
近くで駐車場を借りる前提の方が購入してくれ、想像より早く売却できました。
体験談②|高崎市・50代男性:不動産投資家へ
車庫がない古い家で、他社では「難しい」と言われていました。
リヤマ不動産に投資家さんを紹介してもらい、リフォーム前提で購入する方が見つかりました。
解体せずに済み、費用も抑えられて助かりました。
体験談③|伊勢崎市・40代女性(住み替え)
駐車場がないことがネックで問い合わせが少なく不安でした。
しかし「価格設定」と「ターゲットの見直し」をしてもらったところ、
歩いてすぐの「月極駐車場」を使う予定のご夫婦が気に入っていただき、無事に売却できました。


まとめ|売れないのではなく“売り方が重要”

群馬県はたしかに車社会です。
だからこそ、駐車場なしの戸建に不安を感じるのは当然です。
しかし、
- 立地や土地としての価値がある
- 買主のニーズは多様。一つではない
- 相続空き家は早く動くほど有利になりやすい
この3点から考えても、駐車場なしの戸建でも売却は十分可能です。
しかも、群馬県では空き家率が高く、県や自治体も相談窓口・空き家バンク・制度案内を整えています。
「どうせ無理」と決めつけて放置するより、今の価値を知ることが、最初の一歩です。

相続した実家をどうするか迷っているなら、まずは無料査定・無料相談で、
“この家をどう売れるのか”を確認してみてください。
それだけで、気持ちも手続きも一気に前へ進みます。



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